(つづき)
このとき8月19日の「ミラクルズご一行様」の行き先は、ミクさんが屋久島から戻ってきたら決定すると「上」から言われていました。
そして、ミクさんが8月4日に東京へ戻ってくると、翌5日に突然「山梨県」と浮かび、「鳴沢氷穴」に決まったのです。
問題は……。
私の役目がミクさんと再会し、屋久島へと導くことだったとすると、「ミラクルズご一行様」のメンバーは、最初から私とカオさん、リカちゃんの3人だったことになります。
つまり(3+1)で行動していたわけです。
ということは、もうゴールへ辿り着いたミクさんは今後「ミラクルズご一行様」に付き合う必要はないということ。
そうだったのか……。
宇宙の数字は「3」です。
以前、北海道の洞窟や沖縄・久高島、富士山へ行ったときも、メンバーは私と、ナナさん、キヨちゃんの3人でした。
★そのときの記事(長編です)
モトちゃんが一緒に行動していましたが、ナナさんは最初から「モトちゃんはミッションが違う。私たちは使われているんだ」と言っていました。笑
そして、このときもやはり(3+1)で行動していたのだと後でわかるのです。
そのことを思い出しました。
仮にミクさんが今回は一緒に行ったとしても、9月、10月は学校が忙しくて無理かもと言っていましたし、それにミクさんの本来のシナリオでないのなら、私の立場的にはちゃんと伝えるべきだと思いました。
ミクさんはそれを聞いて、
「じゃあ、私、行かなくていいんですか? やっぱりね~。最初からピンときてなかったんですよね~」って。笑
というわけで、今回の「ミラクルズ」は3人だったのです。
ミクさんは私たちが鳴沢氷穴へ行った翌日、屋久島のお土産を持って遊びに来てくれました。
リカちゃんは仕事で都合がつきませんでしたが、カオさんは来てくれました。
それも二日酔いで。笑
朝から頭が痛いというので心配したのに、なんと前夜のお酒が原因だというのです。
鳴沢氷穴からの帰りのバスの中で「氷結、氷結」と騒いでいたカオさんは、帰宅するなりお酒を飲んでいたようです。笑
ミクさんから屋久島旅行の詳細を聞いたあと、今回の旅行を機に自分の制限を外し、自由に楽しく生きるといいよねと話しながら、私がどんどん「解放」して自由になりすぎ、まるで子供のように自制が効かなくなって困った実例を話すと、ミクさんは笑い転げていました。
それは「卵サンドイッチ事件」です。
2年前のこと。
その日はzoomで生徒Aさんの講座。
内容は「過去世リーディング」です。
パソコンの画面越しに過去世へと誘導していたときのこと。
遠くから聞こえてきたのは、パンの移動販売車の音楽……。
週に2回やってきます。
コロナで外出自粛のときに初めて購入し、販売者に「お勧めは何ですか?」と聞くと、「卵サンドイッチですね。一番人気です」と。
で、それを購入して帰り、いざ食べようとしたときにやってきたのは息子。
朝から何も食べていないと言います。
うう・・・未練はありますが・・・。
我が子はかわいいので、そのサンドイッチを渡します。
「次に買えばいいいや」と思った、「次」が、この講座日だったのです。
仕方がない。
講座中です。
次の機会まで我慢しよう。
今日は金曜日だから、今度来るのは来週の火曜日か……。
Aさんに
「階段を降りると何が見えますか? 周囲をよ~く見てください・・」と誘導しながら、そんなことを考えていました。
すると。
脳の中で、「卵サンドイッチ、食べたい」「卵サンドイッチ、食べたい」とリフレインされ、口に頬張る自分の姿までもがくっきりと浮かび、そうなるともう自制が効きません・・・。
だめだめ!
何を言ってるの!
仕事中なのよ!
しかも過去世への誘導中!
子供じゃあるまいし!
我慢、我慢!!
だけど・・・。
あと4日も待てない!
その瞬間、椅子を蹴って立ち上がり、Aさんに「ちょっと待ってて!」と言い置き、猛ダッシュでサンドイッチを買いに行ってしまいました。
何やってんの!
ダメじゃない!
と「3次元マサコ」の叫びが聞こえるのですが、いかんせん、5次元マサコはもう玄関を飛び出しているのです・・・。
マンションの1階まで降り、パン屋さんに並び、サンドイッチを買って戻ってくるまで約10分間・・・。
Aさんは目を閉じて暗闇の中で何が起きているのか分からず、じっと待っているのでした。
10分後。
サンドイッチをゲットした私は息を切らしながら、
「Aさん、ごめん、ごめん! どうしても卵サンドイッチが食べたくて買いに行ってたの!」
Aさん:え……!(驚)
真面目なAさんには信じがたい行為だったと思います。
一瞬、言葉に詰まり、それでも私に忖度しながら、
「じ、じゆうですね……。私もいつかそうなりたいです」
今でもなぜあのとき我慢できなかったのかわからないのですが、カオさんもミクさんもこの話を聞いてゲラゲラ笑っていました。
ミクさんなんて、
「これぞ、マサコさんの真骨頂」って。笑
こうして楽しい時間を過ごし、夕方ふたりが「じゃあ、そろそろ」と席を立った、そのとき。
私に異変が起きたのです。
(つづく)
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