(つづき)
第2回目の「ミラクルズご一行様」で皇居へ行ったとき。
芝生広場でご飯を食べながらのんびりと時間を過ごし、ミクさんといろいろな話をしました。
ミクさんが講座を卒業したのは4年前のこと。
そのころと今とでは講座内容も異なります。
私自身も日々ミラクルな出来事の連続だし、講座やセッションを通じてどんどん新しい知識を「上」から教えてもらっている。
ミクさんが来ていたころの講座内容は「解放」がメインだったけど、今は波動のこと、この世界がすべてエネルギーでできていて共振共鳴していること、それゆえ「引き寄せ」や「思考が現実を作る」原理が成り立つのだということ、そしてスピリチュアルの論点は量子学だと考えられること等々、多岐にわたっています。
そして、「好きこそものの上手なれ」のことわざ通り、私の能力もいつのまにかアップしています。
たとえば、以前は「思い込み」の原因がどこから来ているのかリーディングをしないと分からなかったのですが、今は話しているだけで、
「あ、それは過去世からきてる」
「それは過去世じゃなくて、今世の子供時代にきっかけがあると思う」
などと分かるようになっています。
ですから、卒業生さんのことが急に気になって連絡をとるときは、たいてい新たに何か新しいことを教えたり、伝えたりする役があるときです。
皇居でミクさんと話したとき、他人の言動を気にしているのを聞いて、「それはインナーチャイルドを癒すといいよ」とアドバイスしました。
たとえば、ゴールデンウイーク中に会おうねと約束した友人から連絡がなかったので、「それって、人間としてどうなの?」とメールで責めたと聞いた時。
そうだよね、ミクさんは真面目で責任感が強くて、人との約束もきちんと守る人だから、「なんで連絡ぐらいくれないの?」って思ったんだよね。
でも、それって、「自分のモノサシ」で人を計るから腹が立つんだよね?
私もこの13年間で、「え? 普通はこうするよね?」って思うことがたくさんありました。
たとえば、生徒Aさんに、
「○日にみんな集まるからよかったらおいでよ」
と声をかけ、Aさんが、
「その日はたぶん予定が入るから無理だと思うけど、もし行けるようなら連絡します」
という返事だったとします。
(そして、私はここをふんふんと聞き流し、「来れたら来てね」と答えている)
当日になって何の連絡もないので、
「あれ? 来るのかな? 来ないのかな?」
とLINEをしてみると、本人は行けるのなら連絡をしたけど、行けないからしなかったと。
それを聞いて、普通は「行きます」とか「やっぱり行けません」とか連絡するよね? と思ったのは、私のモノサシ。
Aさんのモノサシでは、
「もともと予定が入る可能性大。だから行けないと思う」
「でも、もし行けそうなら連絡しますね」
だから、当然、
「行けないから連絡しなかった」
ここで、「え~? だって普通はさあ……」なんて言っても無駄。
だって、お互いの「普通」が異なっているんだから。
両者のモノサシが違う。
こういうときは、
「相手が連絡してくるのが普通だと思っている」
を解放します。
つまり、自分の「普通」という思い込みを手放すのです。
また、こういうこともありました。
生徒さんが講座開始時刻になっても来ません。
東京では電車が遅れることもざらなので、5分、10分遅れても「普通」なのですが……。
15分、20分過ぎても来ないし、連絡もありません。
その後、息を切らして駆け込んできた生徒さん。
(遅れるんなら連絡くれてもよいのでは?)と思っていると、
「立ち止まってLINE打つぐらいなら、少しでも早く着いた方がいいと思って・・・ゼイゼイ」
なるほど!
逆にたった2~3分遅れるだけなのに、わざわざ「遅れます」って連絡くれる方もいます。
人は自分の思い込み(=モノサシ)を相手にも強要するので、「こうするべき」「こうしなければいけない」という制限の多い人ほど、相手の言動が気になってイライラすることが多くなります。
が、解放をすると、気にならなくなります。
それと、ミクさんにインナーチャイルドの話をしたのは、自分が満たされていないと、人にばかり目が行って、あら探しをしたり、欠点が目に付いたり、その人のモノサシを認めることができなくていらついたりしますが、自分が満たされていれば、人のことなんてどうでも良くなるからです。
講座ではこんなふうに説明します。
自分が空腹だと、つい人の食べ物に目が行く。
・ああ、いいなあ。
・少しぐらい分けてくれればいいのに。
・あの人、太ってるんだから炭水化物はやめればいいのに。
等々。
もし自分が満腹なら、人が何を食べていようが、何を持っていようが見る気もしないし、見ても何も思わない。
私自身も人生が大きく変わったのは、日々の気になることの「解放」に加え、インナーチャイルドを癒して自分を認められるようになったからです。
自分で自分を満たすことができたのです。
そうすると不思議なことに他人のことはさほど気にならないし、(気になれば即解放すればいいし)、むしろ人とのほどよい距離が取れるようになって、人間関係がうまくいくようになったのです。
だから、まずは自分を満たすのが一番!
……というような話をしました。
そうしたら、第3回目ミラクルズ「江ノ島」でお会いしたときに、ミクさんが「聞いて下さい! ミラクルが起きたんです!」って。
ミクさんは社会人ですが、今はある資格取得のため、専門学校へ通っています。
来春の卒業へ向けて、就活や実習、課題提出など多忙を極めているそうです。
にも関わらず、クラスメイトの数人が、夏休みは旅行へ行こうという話をしているのを聞いて、いらっときたそうです。
この忙しいときに?
この大変なときに?って。
ミク:で、今までなら「あなたたち、何を言ってるの?」って感じで、その「苛立ち」を「解放」していたんだけど、この間のマサコさんの話を思い出したんです。
それで「これは私のインナーチャイルドなの?」って考えてみたら、自分だってここ20年ずっと屋久島へ行きたいなあって思っていて、できれば今年こそと思ったけど、いやいや今は大変なときだから、我慢我慢って言い聞かせていたことに気付いたんです。
で、そうか、私は我慢しているのに、あなたたちは行くわけ?っていう怒りだとわかって。
じゃあ、自分も行けばいい!って。
「そうだ、行こう!」って決めて帰宅したら、新型コロナ支援金10万円の通知が届いていて(今は学生で収入がないから)。
え~っ、旅費だ!って。笑
私:すごい、良かったね!
それに今までとは違う視点で考えて解放したところがすごい!
ミク:でも、縄文杉を見にいくには1泊のツアーが最適なんですけど、もうどこも満席で…。
屋久島といえば縄文杉。
島のほぼ真ん中に位置する縄文杉までは往復10時間かかります。
「私がもたもたしていたから」と自分を責めるミクさん。
すると5次元マサコが、
「それは違うよ!」
5次元マサコ:すべてはシナリオで決まっているから、もしミクさんが1泊ツアーで行くことになっているのなら、たまたま1席空いていたとか、運よくキャンセルが出て申し込めたとか、そんなふうになるはず。
そうじゃないってことは、「それは違うよ」っていうメッセージなの。
シナリオの方向が合っているときは、もう行く手の先々までず~っと青、青、青って、青信号になってるの。
それがすいすい進まないときは、黄色信号や赤信号で、こっちの道じゃないよって教えてくれてるとき。
だから「あ、こっちじゃないんだ」ってほかの道を検討したらいい。
「ふうん、そうなのか~」とミクさん。
このあと江ノ島を散策して、夕方には解散。
私とリカちゃん、カオさんがカフェでお茶をしていると、先に帰ったミクさんからLINEがきて、
「今帰りの電車の中ですが、鹿児島行きの飛行機、えいやっと予約しました! 縄文杉に会ってきま~す」って。
やったね!!
しかし、その夜。
私の中に違和感が……。
あれ・・・?
もしかして・・・。
(つづく)
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