(つづき)
過去世から持ち越してきた「感情」を解放(=清算)するにはどうしたらよいのか?
私の場合は過去世をリーディングして、当時の「感情」を書き換えています。
解放する実例で多いのが、次のパターンです。
加害者Aさんは、魂の世界に戻るときにBさんをいじめたことへの「罪悪感」を抱く。
転生するときに、再び加害者Aさんと被害者Bさんの関係でやってくる。
たとえばパワハラの上司Aと、部下Bのような関係です。
Bさんは思いあまってカウンセリングを受けに行きます。
人間関係はもう100%と言っていいほど、「過去世」での関係が影響していますから、ふたりの過去世をリーディングします。
すると、過去にBさんをいじめたAさんの「罪悪感」が出てきます。
なるほど、このAさんの「罪悪感」を解放してあげるためにふたりは今世で出会い、「加害者・被害者」の関係になっているのね。
なぜなら部下をかわいがってくれる良い上司では、Bさんがカウンセリングを受けに行かない、すると、前世を解放できないからです。
起きている現象は、「解放」のためです。
ですから、必要な「解放」が終わると、現象はなくなります。
私はこのしくみを「上」から教えてもらったのですが……。
過去世をリーディングしたときに、視た出来事自体は中立なのですが、それを
「どのように捉え」
「どのように伝えるか」
は、セラピストの概念や思考によって異なります。
まさにコップに水が半分入っている状態を
「もう半分しかない」と捉えるか、
「まだ半分ある」と捉えるかです。
このケースの場合は、「加害者・被害者」が再び「加害者・被害者」に転生していますが、「加害者・被害者」が逆転して、「被害者・加害者」に転生するケースもあります。
立場を変えて生まれてくるのは、たとえばふたりが相談の上、「今回は私がいじめる側をやるから、次はBちゃんが私をいじめる役をやってくれる?」
と、いじめる・いじめられるを交互に体験している場合が多いようです。
残念だなあと思うのは、このケースの場合に、
「Aさんは前世でBさんをいじめたので、今世で復讐されている」と捉えることです。
そのように捉えてしまうと、前世で自分が行ったことなど記憶にもありませんし、いまさらそんなことを言われても、過去には戻れないし、まさに「出口がない」状態になってしまいます。
もしかすると、「私がいけなかったんだ」とますます罪悪感を募らせ、心の闇を深くしてしまうかもしれません。
★その実例
「あなたが前世で悪いことをした」と言われても、過去の出来事はもう終わったことなのです。
出来事を変えることはできません。
そのときの「感情」が残っているだけですから、その「感情」をクリアリングしてしまえばよいのです。
さて、そのクリアリングですが……。
大切なことがあります。
(つづく)
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