(つづき)
こういうことです。
あの世(いわゆる魂の世界、宇宙、潜在意識、ワンネス、アカシックなど表現は異なりますが、すべて同じ領域です)は、「素粒子」だけが存在する世界です。
仮に素粒子を「空気」に例えるなら・・・。
私たちの目には「空気」は見えません。
見えませんが、「存在」しています。
空気の粒々には感情がありません。
空(くう)になっています。
今、仮に、風船(という肉体)に入ると・・・。
ゴムで外の世界と遮断され、さまざまな制限がかかってきます。
たとえばほかの風船がそばにくるとぶつかってしまったり、自分の意志で遠くへ行きたくても飛んでいく事ができなかったり。
今までのような自由はなくなります。
そして、「肉体」を得たことで「心」が生まれ、「感情」を感じるようになります。
そもそも人間が輪廻転生を繰り返すのは、これらの「感情」を体験するためだと言われています。
なので、日常のさまざまな出来事に伴って「感情」を体験します。
「虹」を見て、「きれい!」と感じたり。
「みどり風船くん」と話して、「面白い!」と感じたり。
誰かを「いじめて」面白がったり。
「空(くう)」だったところに「感情」という「色」がつくのです。
その肉体にも、やがて寿命がやってきます。
いつのまにか空気が抜けて徐々にしぼんでいったり、あるいは何かとぶつかってパン!と割れたり。
肉体がなくなる瞬間、生まれてからの出来事を一瞬のうちに回想します。
このときは、脳死状態のような感じでしょうか。
まだ肉体は動いていても、意識は先に抜けています。
ですから、意識はすでにあの世(ワンネス)にいるので、自分が一生で関わった人々すべての感情が手に取るようにわかります。
ここで初めて「罪悪感」「後悔」「自責の念」が生まれる人もいます。
ああ、自分はなんてことをしてしまったんだろう。
相手をこんなにも苦しめてしまった……。
風船が消えても、中に入っていた空気が消滅するわけではありません。
元の場所にただ「存在している」だけです。
いままでは、その周りを単にゴムで囲っていただけのことです。
囲まれた中にあった空気は「感情」を体験したので、さまざまな「色」がついています。
やがて……。
その「色」も時間が経てば色が抜けて「空(くう)」に戻っていきます。
そして、再び転生するときがきます。
また風船(という肉体)を持つ。
肉体を持つ=感情を持つ存在になる。
ゆえに、前世での感情の「色」がついてくる。
このように持ち越してきます。
楽しい、嬉しいなどの軽い感情は、すでに「昇華」されています。
前世での他者への憎しみ、恨み、怒りなどもすでにリセットされています。
問題は、「罪悪感・後悔・自責の念」などです。
これらの重い感情は沈殿物のように残っています。
しかし、これらの感情もまた自身が「体験」したかった出来事に附随して生まれた副産物にすぎないのです。
しかも、それはシナリオありきで起きたことなのです。
さて、本題はここからです。
この持ち越してきた「罪悪感」を一体どうやって解放すればよいのでしょう。
(つづく)
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