(つづき)
まずは自分を信じることが先決です。
そのためには、「過去世の解放よりもインナーチャイルドを先に癒やしましょうか」とユウコさんに提案します。
なぜなら、インナーチャイルドは潜在意識に存在しています。
そして、チャネリングやリーディングをする領域、たとえば過去世を視たり、「上」と繋がると表現する、その「上」も、すべて同じ場所=潜在意識だからです。
「自分に自信がない」「自分の視たものが信じられない」と言うことは、潜在意識に対して「あなたを信じられない」と宣言していることになりますから、当然うまく繋がって情報をとることができなくなります。
インナーチャイルドの方も、「私のこと、信じてないんだ」と背中を向けてしまいます。笑
ですから、「インナーチャイルドの癒やし」なくして、もっと能力を開きたい、もっと視えるようになりたいというのはある意味、矛盾しているのです。
「自分に自信がない」と言いつつ、技法を高める練習ばかりをしても、能力をあげることは難しいのではないでしょうか。
むしろ、毎日インナーチャイルドの癒やしを続け、自身の心を明るくしていくことの方が、能力アップの近道になります。
人生をハッピーにするには、「過去世の解放」と「インナーチャイルドの癒やし」は両方必要です。
自分には「(癒やすべき)インナーチャイルド」はいないと思い込んでいる方も意外に多いのですが、
「ご自分のこと、好きですか?」と聞くと、
「はい」
「では、自分の好きなところを3つ言ってみてください」と言うと、
「えっ・・・・・」と口ごもる方も。笑
本当に自分のこと、だ~いすき! な方は、「長所」も「好きなところ」も即座に答え始めます。
ユウコさんに、「ミラクルセラピー講座が始まってすぐの頃にインナーチャイルドの癒やしを学んだけど、その後、続けていますか?」 と聞くと、「習ったころはちょこちょこっとやったけど、その後やってない」と。
インナーチャイルドの癒やしは1回や2回やったから終わりではなく、一生付き合うくらいの気持ちで続けていく必要があります。
なんとなく気持ちが落ちたな~と思うときなどは、特に。
先月、生徒のぞみさんが講座にいらしたとき(1/20)は、「「インナーチャイルドの癒やし」を教える回でした。
現役生徒のナオさんもゲストで来てくれて、「復習になって良かった」と。
その2日後にLINEが来て、
「マサコさん、聞いて下さい! 職場の苦手な同僚が辞めることになったんです!」
ナオさんは昨年講座をスタートしてから、この同僚が苦手ということで何度も解放しているのです。しばらくは気にならなくなっても、また苦手になる・・・というのを繰り返していました。
LINEの続きが、
「このあいだ、同僚のインナーチャイルドを癒やしてみたんです。その人のお母さんもタロットで出てきたから解放して。
今日、(解放後初めて)会ったら、会社を辞めることになったと聞いたんです!
やっぱり最後はインナーチャイルドなのかと思いました!」
インナーチャイルドの癒しは、自分のインナーチャイルドだけでなく、家族や、友人・知人などにもできますし、例えば苦手な人、うまくいっていない人に対してもできます。
そういう人たちのインナーチャイルドを癒していくと、相手が癒されて人間関係が変わってくることもあるのです。
インナーチャイルドを抱えている人は、実は身近にもたくさんいます。
例えば、職場でいつも威張り散らしている上司。
人を攻撃する人。
いつも嫌なことを言う人。
自身がなさそうにおどおどしている人。
自己否定の強い人。
人の顔色を伺っている人
etc.
そもそもインナーチャイルドは(心理学用語では)「心の中にいる、幼いころ傷ついたままの子供」という意味合いですが、ざっくり言うなら子供時代に経験した感情の塊です。
子供時代、このような日々を過ごし、
または、このような「想い」を経験し、
その結果、「愛に満たされない気持ち」を抱えたまま大人になります。
(愛に飢えた状態)
その満たされない心を埋めるために、
・人を攻撃して優越感を持つことで埋めようとする
・交際相手や、配偶者、友人などに「もっと私を見て」「もっと私のことをかまって」と依存する
・仕事の成果で認められることで埋めようとして、必死に働く
・人の役に立ち、感謝されることで埋めようとする
など、さまざまな行動をとるのです。
(でも、自分は気づいていない)
なので、講座では、
「なんであの上司、あんなに威張ってるんだろう?」
「なんであの人、いつも嫌なこと、言うんだろう?」
と、性格的に問題があるなぁと思う人は、まずインナーチャイルドを疑ってみて? と説明しています。笑
「あの人、本当に嫌い」と、「嫌」という感情に意識を向けていても状況は何も変わらないので、「きっと、インナーチャイルドがあるのね!」と癒やしてあげるのも、状況を好転させるひとつの手です。
こういう話をすると、「なんで嫌いな人にそんなことしてあげなくちゃいけないの」と言う方がいらっしゃるのですが、その人のためにしてあげるのではなく、自分が楽になりたいからやるのです。
相手の態度が変われば、ハッピーになるのは自分ですから。
それに、なぜこの方法に効果があるのかというと、相手は「愛に飢えている」からこそ(無意識に)とっている行動なので、愛を送ってあげることで不足部分が満たされるからです。
愛を送る・・・。
ということは、「情けは人の為ならず」(人に親切にすれば、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる)同様、自分に返ってきます。
なぜなら、宇宙の法則は、「発振したものが共振共鳴して返ってくる」というシンプルなものだからです。
私たちは日々、自身の選択で「見たい世界のリモコン」を押しながら生きています。
「あの人嫌い」と発振すれば、ますますそういう現象がモニターに映り、「あの人、きっと光が足りないからあんなことするのね。よーし、光を送ってあげよう!」と発振すれば、自分もまた光を受けとることになります。
つまり、人に愛を送る、光を送るということは、自分に対してどんどん愛を送る、光を送ることと同じなのです。
さて、ナオさんに同僚のインナーチャイルドを癒やした方法を聞いてみました。
(つづく)
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