さて、この日のN美さんの講座ではスタートしてすぐに「赤い服」が浮かびました。
なんだろう?
N美さんが赤い服を着るといいのかな?
その後の「解放」でこの謎が解けるのですが・・・。
N美:務めている会社はなぜかこの1年で2回も訴訟を起こされているんです。2年前に社長が交代してからというもの、会社には非がないのに訴訟事故が起きるようになって。
なぜこんなことが起きるのかと・・・。
その話を聞いているときに5次元マサコが突然こう言いました。
「社長とその相手の人たちとの間に過去世があるの」
早速視にいきます。
私:江戸時代のような感じ。田畑が広がっている。
社長さんは当時このあたりの高利貸しだった。
もともとは一農民だったけど、地主などにへつらい、うまく取り入って、財をなし、それを農民に貸付ていた。
厳しい取り立てをしている。
払えない人がいると田畑を取り上げ、作物を育てる手立てがなくなった人たちを奴隷のように扱って他の田畑に働きに行かせている。
まさに、人でなしという感じ。多くの人の恨みを買っている。
なぜそんな人になってしまったのかな・・・。
その理由がわかる場面へと進みます。
私:赤いおべべを着た3歳位の女の子を抱きしめて(彼が)泣いている。娘ですね。病気になって衰弱して死んでしまった。
栄養をとれば回復したかもしれないけど、貧しくて食べるものがなかった。
食べさせることができなくて我が子の命を救えなかったことに彼はとても絶望的になっている。
「お金が全てだ」と思い、鬼のようになってしまう。
子供を亡くしてすっかり人が変わってしまったって皆が言っている。
地主におべんちゃらをつかって取り入り、財を成し、高利貸しになってしまった。
この話を聞いていたN美さんは目に涙を浮かべていました。
私が、「この子供はN美さん」と言わなくても本人にはわかっていたようです。
書き換えを見ます。
子供が病気になって亡くなるまでは同じストーリーです。
が、今度は高利貸しになるのではなく、誰にも自分と同じ思いをさせたくないと知恵を絞り、地主にこのような話をします。
「農民が栄養不足で倒れてしまったら働き手がいなくなる。作物を育てる人手が不足すると決められた年貢を納められず、地主がお上から罰せられることになる。
あなたをそのような立場に立たせたくない。
私にいい考えがある。農民が常に健康で働けるようにするために、食べ物を確保しておいたらよい」
こうして地主をうまく言いくるめ、収穫したお米の約10%を農民のために備蓄させることにしました。
不作でお米が足りない時や、病人が出たときはそれを使えるようなしくみを作ったのです。
村人たちはとても喜び、そのような仕組みを許可してくれた地主に感謝して一生懸命働きました。
結果、地主は多くの年貢をお上に納めることができ、それに対して褒美をもらうという良い循環が生まれ、村人も食べることに困らなくなりました。
すべてが良い流れになったのです。
このストーリーに書き換えながら、
「なるほど! 講座の最初に出てきた赤い服は、この娘さんが着ていた赤いおべべだったんだわ」と気づきました。
この日の講座でこの過去世を解放することはすでに決まっていたようです。
講座で「過去世の書き換え」を教えるときに注意点としてお伝えするのは、たとえば、このストーリーを
「娘は病気にならなかった」
「病気になったけど、十分な栄養をとることができて回復した」
というように、3次元の私たちが考える「ハッピーエンド」に恣意的に持っていかないようにすることです。
潜在意識=「仮に5次元の世界」とするなら、そこに残っている感情もまた「5次元」で対応させて解放する必要があります。
それゆえ、書き換えのストーリーを、「3次元の頭で」「こんなふうにしたらいいんじゃないかな」と考えるのはNGです。
5次元の感情と「3次元で考えた感情」とでは、次元が異なるので不具合が生じます。
実験をしてみるとわかるのですが、頭で考えたストーリーに書き換えてもすっきりせず、胸にもやもやが残ってしまいます。
あくまでも潜在意識に委ねて見せてもらうことが大事です。
また、それを見る際に、「病気にならないことがハッピー」「病気が治ることがハッピー」というような概念をもっていると、そういうストーリーを引っ張ってくるので、これも要注意です。
自身がクリアリングを進め、過去に作った固定観念を解放することも必須なのです。
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!