(つづき)
さて、Mayaさんの松ぼっくりの夢を紐解いたあとは、過去世の書き換え練習です。
Mayaさんが、
「自分を大切にできない。人を優先して自分を犠牲にしようとするところがある」というので、それに関わる過去世を視にいきます。
Maya:聖徳太子のような男性が出てきました。
政治について、ひとりで考えているようです。
私:何か今、混乱が起きているんですか?
Maya:農民と武士たちとのあいだで争いが起きています。
規律が変わって武士を優先するようになったため、農民が怒って言い争っている・・・。
重要な場面へ進みます。
Maya:農民たちがたくさん亡くなっています。武士たちに殺された。
人がいなくなって村が閑散としています。
聖徳太子のような人が、それを命令してやらせた。
私:彼はそのことをどう思っているの?
Maya:大変なことをしてしまったと。
それ以降、気力がなくなり、何もできなくなった。
中間世でこの人生を振り返ってもらいます。
Maya:国を良くしたいと思ってやってきたけど、一方的な考えしかなくて、国全体をなんとかできなかったのかなと悔やんでいます。武士と農民で、一方が犠牲になってしまった。
私:この人生もあなたが経験したかったシナリオですが、どうしてこの経験をしたいと思ったのでしょう?
Maya:わからない・・・。
私:では、そのシナリオを作っているところへ行ってみましょう。
Maya:反対側を味わいたかったからです。
私:反対とは?
Maya:以前は自分が犠牲になる立場だった。今度はその反対側を味わいたかった。
私:では、その時の過去世へ行ってみてください。
Maya:スペインの女性です。
大勢の兵士が街へ攻めてきている・・・。
私は一般人で、家に子供たちがいて不安だったので、様子を見ようと戸口の外に出たところを、いきなり盾と剣を持った兵士にお腹を刺され、亡くなってしまいました。
私:どんな気持ちですか?
Maya:結局、子供たちを守れなかった、と思っています。
中間世へ行きます。
私:今の人生を振り返って思うことは?
Maya:どうして人間は争うんだろう?と思っています。
この時点で、次は反対の立場に生まれようと思っています。
全体をうまくおさめる方向でやりたいと。
でも、結局はどうにもできなかったけど…
私:ん?
ということは、この時点では、次に生まれ変わったとき、あなた次第で全体をうまく収める方向にも、どちらか一方が犠牲になる方向へも、どちらもシナリオとしてあり得たということ?
Maya:そうです。
私:では、ここまでのことを踏まえて、書き換えのストーリーを視に行ってください。
Maya:家の外へ様子を見に行ったところへ、ちょうど馬車がやって来て、「この戦いを終わらせるぞ」というような指令を出しています。それで暴動がおさまり、私も助かりました。
私:では、それを踏まえて、最初の過去世の書き換えを視てください。
Maya:はい・・・。
さきほどの聖徳太子のような男性が、巻物にさらさらと何かを書き付けています。庭の木には鳥がとまっていて、のどかな光景・・・。
武士と農民の衝突は起きていないみたいです。
私:「過去世の過去世」を書き換えたことで、「過去世」もその影響を受けて変わったんですね。
ガイドに聞いてみます。
私:「自分を大切にしていない」に関わる過去世を見に行ったつもりだったのですが、なぜ、この過去世が出てきたんですか?
ガイド:自分を大切にしない。
相手を思うことが良いことだと思い込んでいた。
皆、大切にするものがそれぞれ違う。
私:Mayaさんは、自分の命令で多くの農民たちを殺してしまったことを後悔し、その償いとして、今生では自分を犠牲にしてでも、自分の命を差し出してでも、人々の為に役に立ちたいと思っているの?
そうやって償おうとしているの?
Maya:あ、そうだったかも・・・。
私:あなたが犠牲になれば、相手はその人生が終わったときに(中間世で)そのことを知り、罪悪感を抱く。
人はお互いに、それぞれ必要な経験を繰り返している。
後悔や、罪悪感や自責の念など、「負の遺産」のほうに意識を向け、転生しても転生してもそのスパイラルにはまってしまうと、何のための学びか分からなくなる。
愛の方に目を向けるべき。
だからこそ、こういった負の感情は解放の必要がある、ガイドさん、そういうことですか?
ガイド:そう。
11月中に、Mayaさんの解放すべき過去世を集中して、全速力でやってきました。
これで一通りのことが終わったのか、次の講座からはミラクルが起こり始めるのです。
(つづく)
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