（つづき）
人生で起きることや出会う人というのは、
すべて「必然」であって、
それはあらかじめシナリオで決まっている。
人は生まれる前に
今生をどのような人生にするのか、
どんなことを体験するのか、
そのシナリオを決めてくるからだ。
シナリオで設定した場所や時間にくると、
タイマーのスイッチが「カチッ！」と入って、
起こるべくことが起き、
出会うべき人と出会う。
１０年前にヒプノの勉強を始めた頃は
にわかには信じがたいことだった。
だって、
自分でシナリオを決めてくるのだとしたら、
どうしてわざわざ自分が苦しんだり、
不幸になるような出来事を設定するだろうか。
こんなに苦しいのに・・・・。
こんなにつらいのに・・・・。
だから、
ヒプノではじめて自分のガイドに繋がったとき、
いの一番に質問したのも、そのことだった。
ガイドは優しい微笑みを浮かべて、
「ようやくここまで来ましたね」と言った。
その言葉に涙しそうになりながら、
「ヒプノが私の人生の目的でしたか？」と聞くと、
ガイドはにっこりと頷いた。
おそるおそる、
「今までの苦しみも、
全部このため（ヒプノセラピーの糧とするため）でしたか？」
と聞くと、
さも当たり前といわんばかりに、
「そうですよ？
あなたが（自分で）決めてきましたよね？」って。
人生のシナリオは自分が決めてくる。
その後の１０年間で
今はその仕組みがすごく腑に落ちている。
そして、腑に落ちると
人生はがぜん、楽になる。
すべてが必然で起きているとわかれば、
「なんで私がこんな目に？」と考えるのではなく、
「なぜこれを設定してきたのだろう？
何に気づくためだろう？」
と異なる視点から捉えるようになり、
「ああ、そういうことか！」
と気づくと目の前の現象は消えるからだ。
「なんでこんなことが起きるの？」
といくら考えたところで、
答えはたったひとつ。
「自分が決めてきたから」
にほかならない。
なので、そこに執着するよりも
起きた意味を考えた方が
早く解決に向かう。
視点を変える、
見方を変えるっていうのも
つまりはそういうことだと思う。
能力の高いＴさんが
「１ｄａｙ講座」で習った技法で
義理のご両親との確執を
いくら「解放」しても
状況が変わらないのだとしたら、
きっと、そこにこそ、
今生の人生での
大きなテ－マが隠されているからだろうし、
それを知るためには
Ｔさん自身が
こういった「真理」を学ぶのが有効だろうなあ、って・・・・。
セッションのとき、そんなことを考えていたら、
奇しくもＴさんが
「私、ちゃんと勉強しないと、
このままでは変われないと思って」
と同じことを口にしたので驚いた。
そして。
それはきっとタイミングでもあったのだと思う。
第１回目の講座の翌々日には、
長年の悩みが
あっという間に解決してしまったのだから。
そう、
Ｔさんはやはりすごい人だった。
どんなミラクルが起きたのかというと・・。
（つづく）
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