（つづき）
無事に内宮へのお参りが終わり、
再び、「おかげ横丁」へ。
ナナさんお勧めの「てこね寿司」を食べる。
これで彼女が「絶対食べてね！」と
勧めてくれた３つを制覇。（笑）
駐車場のそばまで戻ってきたら、
「猿田彦神社」の大きな看板がとても気になる。（笑）
ちょっと寄ってみることに・・・。
なんだか、神々しく、
とても良いオーラを感じる。
「猿田彦大神」という、
物事を良い方向へ導いてくれる道開きの神様が
祀られているらしい。
参拝すると、
「ここまでご苦労であった、
一区切りついたよ、
ここから先は新しい道へ行く」
というようなことを言われた。
帰ろうとしたときに、
別の参拝者が本殿の裏の方へ
入って行くのが見えたので、
好奇心でついて行くと、
「御神田」があった。
ああ、ここに・・・・！
実は「神宮徴古館（じんぐうちょうこかん）」で、
ビデオを観たときに、
「日別朝夕大御饌祭（ひごとあさゆうおおみけさい）」
の様子が紹介されていた。
伊勢神宮では、
１５００年もの昔から
朝は午前８時（冬季は９時）、
夕は午後４時（冬季は３時）に
外宮（豊受大神宮）にある御饌殿（みけどの・みけでん）に
神饌（しんせん）をお供えしていて、
それは
「日別朝夕大御饌祭（ひごとあさゆうおおみけさい）」
と呼ばれているのだそう。
神饌というのは、神様のお食事のことで、
御水、御飯、御塩、季節の野菜、海藻、魚介、御酒などの
九品目なのだとか。
すごいのは、
御水は、外宮内にある上御井神社の井戸から、
御米は神宮神田、
御塩は二見の御塩田、
野菜と果物は神宮御園で・・・・
と、すべて自給自足なのだそう。
奉仕する数名の神職たちは、
前夜8時から忌火屋殿（いみびやでん）にこもり、
白衣に着替えると、体に湯をかぶって身を清める。
翌朝5時、古代のように道具を用いて火をおこし、
調理を始める。
出来上がったら、
祓所で神饌をお清めし、
辛櫃に納めて
御饌殿（みけどの・みけでん）へ運ぶ・・・・・。
このビデオを観たとき、
言い知れぬ感動を受けた。
Youtubeに似たようなビデオを発見
神社仏閣には興味のない私。
どこへ行っても、
「人間の造った造形物」を観ている感覚で、
感動を覚えることは殆どないのですが、
「日別朝夕大御饌祭（ひごとあさゆうおおみけさい）」が、
1500年もの間、
雨の日も風の日も、
戦時中でさえ、
一日も欠かさず毎日行われていたって・・・・。
人々が神を敬い、
神に祈り、
神に感謝をささげる・・・・・
その純粋な信仰心に
魂が揺さぶられる想いだった。
だから、
「猿田彦神社」の裏手にある「御神田」を見た時、
「ああ・・・・ここで・・・・」
って思ったの。
さて、これにて、伊勢神宮の話は終わり。
ＳＥＮさんは連夜の睡眠不足を避けるため、
帰りにペットショップに寄った。
ハムスターちゃんのために、
「音のしない、静かな」回転車を
購入したのだった。（笑）
そして、翌日。
常々、
「神社仏閣には興味がない」
と言っていた私の概念を
見事に覆すような出来事が起きた。
（つづく）
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