7日目①
この日は、
ママがどうしても行かなくちゃいけないと思っていた場所、
「バイキング博物館」を訪れる。
この地に来たのは、
バイキング時代の解放が目的だと知っていたから。
館に入ってすぐのところに、1枚の絵が・・・・。
当時の光景を想像で描いたのだろう。
その絵を見た瞬間、
ママの目が釘付けになった。
ママの隣に立っているTさんが、
すぅ~っと瞬間移動して、
絵の中の男性と重なった気がした。
ママ:(ええっ? 今のは何?)
あれ・・・?
この(絵の)男性、もしかして、Tさん・・・?
Tさんはママの言葉を受けて、
Tさん:えっ? 私? そうかなあ?
と言っていたんだけど・・・。
絵に近づいて行って、
Tさん:そうかも・・・。
これ、私かも!
ママ:そうだよ!
これ、絶対、Tさん! Tさんだ!
ママは興奮していた。
そして。
ママ:もしかして・・・・!
Tさんの前に立っているのが私?
ほら、この背中を見せてる人!
これ、私だ!
そのとき・・・。
悲しみが全身を襲った・・・・。
ママはタイムスリップしていた。
出航しないよう、説得している。
嵐が来そうだ、危険だから、
海に出ない方がいい、って。
それなのに。
Tさんは、「大丈夫だよ!」って笑っている。
ママは必死に説得を繰り返すんだけど、
Tさんは軽く受け流すだけ・・・。
ママ:あのね、エフちゃん、
写真ね、右端が切れてるんだけど、
船があってね、R子さんは先に船に乗ってるの。
でもって、
船に荷物を積み込んでいる二人も、
知ってる人だった。
Tさんの背後に立ってる二人もね。
(絵に描かれている人物全員が
デンマークで出会った人たちだったのだ)
そう・・・・。
この絵は当時の私たち。
ママがあんなに止めたのに、
彼らはいつものように笑いながら海に出ていって、
そして、二度と帰って来なかった・・・。
ママはこの場所で、何日も何日も、待ち続けた。
かすかな期待があきらめに変わり、
絶望に変わり、
仲間を失った悲しみに変わるまで・・・・。
ママ:不思議な感覚だったなあ・・・。
あのとき失った仲間は、
すでに転生して、
今、こうしてここにいて、
違う服装で、違う言語をしゃべって、
一緒に笑ったり、並んで歩いたりしているのに、、
でも、胸の奥には当時の悲しみが宿っていて、
切なくて、体が震えて、涙が出てくるの。
私:これ、Tさんじゃない?とか、
これ、R子さんじゃない?って言うと、
彼女たちも「あ!ほんとだ、これ、私」とか、
「そうそう、これはR子さんだね」ってわかるの?
ママ そうなの。みんな一致するの。
ちゃんと(過去世の)同じ光景を見てるんだね~。
当時のTさんとR子さんは、
今も海の底に沈んでいる。
ママはどうしても二人を弔いたくて、
だから、この地を訪れたのだろう。
その絵の前で、過去世リーディングをして、
書き換えをした。
当時の3人がはじけるような笑顔を見せながら、
きらきらと光に包まれて、
「上」へ上がって行った。
ママ:絵の前に30分ぐらいいたかな~。(笑)
ママたちが絵の前から動かないので、
ほかの観光客たちが、
不思議そうな顔で絵を覗き込んでいく。
ママ:でも、何の変哲もない絵でしょう?
みんな、「?」って首を傾けながら、
通り過ぎて行った。(笑)
(つづく)
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