もう10年以上前ですが・・・。
「オーラの泉」というテレビ番組がありました。
美輪明宏さんと江原啓之さんが
毎回ゲストを迎えてトークをし、
霊視もするという番組でした。
あるとき、
上原さくらさんという女優さんがゲストでした。
ご自身の性格について、
「意地悪なんです」
「他人に何か嫌なことを言われると、
同じ思いをさせてやると思うところがある」
と話すと、
江原さんが、それは前世の影響だと。
昔、日本で、ある貧しい村に生まれた。
器量良しだったこともあり、
口減らしのため、花街に養女に出された。
そこですごいいじめにあう。
「あまりに苦しくてね、
あるお宮に小さなお稲荷さんの祠があるんだんけど、
そこへ行っては、
『なんであたしばっかりが
こんな目に合わなきゃいけないんだ』って、
世の中を呪ったのね・・・。
で、『丑三つ詣で』をしたんです。
（午前２時に、
呪う相手を藁人形に見立てて釘を打つと
７日目に呪い殺せるという呪術）」
と江原さんが言うと、
彼女の目から
ツウ～ッと涙がこぼれたのです。
「自分に意地悪をした人、
自分を邪険に扱った人たちを
『地獄に落ちろ～、地獄に落ちろ～』
って言いながらね・・・・。
あなたは、
『私の命を差し上げます。
だからあの人たちを
ひどい目に合わせて下さい』
って、願掛けをしたの。
それが叶って、
ひとりがひどい目にあって倒れると、
あなたは『ひとつ叶った』って。
二人目が叶うと、
『ふたつ叶った』って・・・。
あなたは今生でも
ちょっとでも自分をなじった人間は
許さないでしょう？」
彼女は頷きながら涙をぬぐっていました。
「でもね、
過去の自分と決別しくちゃいけないんです。
さっき、涙を流されたじゃない？
そのあと、体がすっきりと軽くなったでしょう？」
彼女が「そうですね」と答えると、
美輪さんが
「あなたが泣いたんじゃないの」と。
江原さんもうなづき、
「過去の人が泣いたんです。
悲しい思いをした、その人が」と。
このとき、私は
「へえ、そんなこともあるんだ」
と思ったものです。
今は自身で過去世を視ることができるので、
登場する人たちの
悲しい思いやつらさ、無念さなども、
まるで当時の感情そのままに感じ、
泣けてくることがありますが、
そのときは
どういう感覚なのか、
わかりませんでした。
しかし、6年ほど前のこと・・・。
私も同じような体験をしたのです。
（つづく）
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