(つづき)
しばらく話を続けていると、
突然、頭の中でピカッ!とフラッシュが・・・・。
その瞬間、
あっ・・・・
そして、私の口を衝いて出たのは・・・・。
ねえねえ、
あなたが「やりたいこと」って、
今の仕事(家業)なんじゃないの?
電話口の向こうではっと息を呑むHさん。
「やりたいこと」、
「ワクワクすること」は
ほかにあるんじゃなくて、
すでに
それをやってるんじゃないの?
だから、探しても探しても
見つからないんじゃないの?
すると・・・・
「そうですよね・・・・・
今のままでいいんですよね?」
Hさんのすすり泣きの声が・・・・・
あああ・・・
「灯台下暗し」とはまさにこのことだわ・・・・
そうなんです
ストレスを感じることがあっても、
大変でも、
なんとか会社を大きくしようとか、
こういう新しい分野に挑戦してみてはどうかしら?とか、
常に向き合っていられるのは、
これこそが彼女のやりたい仕事だからなのです。
本当に嫌で嫌でたまらなかったら
たとえ家業であっても
続けることはできないと思います。
しばらくすると・・・・
「もう、な~んの悩みもなくなりました!」
と、明るい声のHさん。
ようやく胸のつかえがとれて
すっきりしたようです。
そのとき。
『アルケミスト』が浮かびました。
スピリチュアルにはまった人に
たまにお勧めすることがある本です。
羊飼いの少年サンチャゴは、
エジプトのピラミッドのそばに宝物が隠されている
という夢を見ます。
そこで、羊を売り払い、
アフリカの砂漠を越え、
ピラミッドを目指して旅に出ます。
道中、さまざまな人との出会いや経験により、
生きる知恵を学んでいく・・・・
というあらすじなのですが、
圧巻は最後の場面。
(読んでいらっしゃらない方のために
伏せておきますね)
この本は、
「運命」や「前兆」についての名言が
多く散りばめられていて、
スピリチュアルに興味のある方には人気なのですが、
私的には、
「幸せは遠くのどこかにではなく
今の自分の手の中にあったと気づく」
みたいな感もあり、
それゆえ、
たまにお勧めすることがあるのです。
今回のHさんの事例は
私にとっても大きな学びでした。
自分探しをしている方のすべてが
今やっていること以外に
「ワクワク」したり、
「自分のテーマ」を
持っているわけではないということ。
あなたの今やっている、それこそがそうなんですよ~
あなたはとっくに出会っていて、
ただ気づいていなかっただけなんです、
ということもあるのだということ。
電話をくれたHさんに思わず、
「こんな貴重な体験をさせてくれてありがとう!」って
感謝しちゃいました。
親が子育てを通して自分も成長するように、
私もたくさんの生徒さんやクライアントさんとの
出会いを通して成長させていただいています。
人生ってすばらしいですねえ
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