(「片付けができない(5)」のつづき)
5年ほど前の生徒A子さんの事例です。
母親との葛藤を抱えて、
あちこちでセラピーを受けていました。
それでも、
どうしてもどうしても心が楽にならないということで
お越しになったのです。
母親との葛藤が
幼いころの出来事に起因しているということは
ヒプノセラピーによる退行でご存知でした。
A子さんが小学校低学年のとき。
自分の部屋で漫画を読んでいると、
母親が入ってきて
「片付けなさい」と言います。
「うん、うん」と生返事で
読み続ける子さん。
「片付けてから読みなさい」という母親。
「うん、わかった」と言いつつ、
なおも漫画から目を離さないでいると・・・・
「いい加減にしなさい!」
いきなり母親が本を取り上げ、
ビリッ!と真っ二つに破って、
ゴミ箱へ放り投げたのです。
その瞬間。
A子さんの心が凍りつきました。
そして、
そのフリーズした「感情」は
以後20年以上にわたり、
A子さんの心の「闇」となって
存在し続けることになります。
「ほら、あなたが言うことを聞かないからよ」
と、まるで見せしめの如く
自分の心を引き裂かれた悲しさ。
それでも、
幼い子供が、
たとえ足蹴にされても
「ママ、ママ」とまとわりつくのと同様、
A子さんもまた
大人になっても
「お母さん、私を認めて」
「ねえ、お母さん、私を受けいれて」
と母親の愛情を求め続けて
自分の心と葛藤していました。
そんな彼女が、
自分の部屋が汚部屋になっていて
どうしても片付けられない
と知ったのは、ずいぶん後になってからです。
何で片付けられないんだろうね~と
「原因」を見に行ったら、
なんと・・・・・
(つづく)
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