(つづき)
年末の30日。
夕方、ワンちゃんの散歩に出た私は、
何気なく、
「氏神様へ行ってみようか?」
と声をかけました。
引越し後、
この辺りの土地の氏神様に
ご挨拶をしたいと思っていたのですが、
ようやくその場所がわかったからです。
すると・・・・・
ワンちゃんが
まるで場所を知っているかのように
いつもとは違う道を歩き出したのです。
確かに方向的には合っています。
しばらく歩いて、
だんだん不安になってきました。
極度の方向音痴の私。
まだ土地勘もないのに、
ちゃんと自宅まで戻れるかしら?
ワンちゃんに一任するという手もありますが、
最近、たまに道に迷うことがあります。
夕方とはいえ、
今の時期、すぐに真っ暗になってしまうし、
おまけに寒い・・・・。
思案した結果、別の日に出直すことにしました。
そして翌日の大晦日。
詳しい地図をみながら
ひとりで氏神様を訪ねてみました。
そこは・・・
大きくて、
千年ほどの歴史のある古い神社でした。
しかも、驚いたことに、
私の出身地にある神社の分霊を
勧請し祀ったのが始まりとされています。
え~
生まれ育った土地とここが繋がっている?
とりあえず、お参りをします。
その際、私の口をついて出た言葉は・・・・
「ワンちゃんをお返しにあがりました」
え~
そのとき。
神様の声が聞こえてきました。
「もうひとりでも大丈夫だろう」
やっぱり、
W子さんの言った通りだったんだ・・・・・
悲しみよりも、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
翌日、元旦。
早朝、まだ初詣客がいない時間帯を狙い、
ワンちゃんを連れて
再び神社を訪れます。
境内ではカートに乗せて。
「帰ってきたよ」と。
老齢であまり目も見えていないのですが、
何もかもわかっているようでした。
境内から見える朝陽が眩しくて、
ああ、新たな地で
新たなスタートが始まるんだなという予感がしました。
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