スターバックスが鳥取に初出店を果たします。


かねてよりスターバックスは全国47都道府県での出店を目標としていましたので、最後の県である鳥取に出店することにより、悲願を達成することになります。


なぜ、鳥取が最後なのか?


某番組よりこの疑問に関して取材がありました。


私自身は次のように考えます。


1)鳥取はマーケット的に魅力が乏しく出店の優先順位は低い


鳥取は47都道県のうち人口が最も少ない県です。その数わずか59万人弱です。やはりビジネスが成功するためには顧客数が多くなければいけませんのでマーケットして鳥取の魅力は自ずと低くなってくるということになります。


2)流通網を築くことが難しい


初めて出店すれば企業は新たに流通網を築かなけれbいけません。通常、全国チェーンが一店舗出店すれば周りに複数の店舗を出店し、流通の効率化を図ります。ところが鳥取はマーケットの規模が小さく、多店舗展開が難しいために流通コストがかかるために出店に踏み切ることが難しかったのです。たとえば、隣の県の島根の場合、スターバックスは他社と共同で流通網を運営することによりコストダウンに成功したそうです。同じように鳥取でも流通網の効率化にようやく目途が立ったために出店に漕ぎ着けることができたのでしょう。


3)鳥取県の県民性が堅実で派手なことは好まない


鳥取県の県民性もスターバックスにとっては好ましいものではなかったようです。鳥取県は総務省の家計調査によれば平成22~24年の平均で豆や粉などコーヒーの購入数量は全国トップであり、購入額も4位に位置しています。つまり文化として外でコーヒーを飲むよりも家で飲むという習慣が定着しているというわけです。


以上のような理由からスターバックスにとって鳥取県は最後の進出先となりましたが、今後は隣の島根県と併せて出店店舗も増えていくのではないでしょうか。

ここ数日アマゾンで『マンガでやさしくわかるコトラー』 の在庫がまったくない状態だったので出版社に補充をお願いすると嬉しいニュースが!(笑)


増刷が決定したそうです。(^-^)


2か月半で3刷りとなりました。これも日頃から応援いただいている皆様のお蔭と感謝しております。


アマゾンではもうしばらく在庫のない状況が続くかもしれませんが何卒ご了承下さいませ。m(_ _)m




マクドナルドが新商品説明会の席で1000通り以上のメニューを提供することを発表した件に関して某番組から取材がありました。


私自身は恐らく1000通りのメニューを提供しても、今の顧客流出に伴う売上減の流れは食い止めることはできないと感じています。


それは主に3つの理由によります。


1)品揃えを豊富にすれば売上が下がる


一般的に品揃えを豊富にすれば売上がアップすると考えられがちですが、マーケティングの実験で品揃えを増やすと売上減につながることが証明されています。


コロンビア大学のアイエンガー教授がアメリカのスーパーマーケットで行った実験では、6種類のジャムと24種類のジャムを陳列したところ、6種類のジャムでは29.8%が売上につながる一方で24種類の場合はわずか2.8%にとどまりました。


顧客は品揃えが豊富になればなるほど迷いが生じ、結局は購入しなくなるのです。


2)マクドナルドに健康を求めている人は少ない


今回の新メニューの目玉は健康を意識した野菜たっぷりのハンバーガーのようです。巷の健康志向を踏まえて開発した商品だとか。ただ、誰もマクドナルドに健康など求めていないので失敗する確率が非常に高いと思われます。現に2009年に原田社長の時代にサラダなど健康志向のメニューを取り入れましたが結局は失敗に終わっています。


マクドナルドに健康を意識したメニューを求める声は少なからずあり、一時期、生野菜を使用したサラダ関連商品を充実させたが、多額の投資に関わらず売れ行きは芳しくなかった。2009年(平成21年)に行われた株主総会の質疑の中で、原田COOは「消費者はマクドナルドに、そういうものを求めていないのではないか?」と回答している。”(出典:Wikipedia)


3)1000通りもメニューがあると現場が混乱する


1000通りものメニューがあれば、現場のスタッフはより高度な対応を求められるようになります。特に昼食など混雑した時にはミスが起こりやすくなり、ミスや待ち時間の長さなどからマクドナルドをもう2度と利用しないという顧客も現れてくるはずです。


結論:

マクドナルドに今必要なのはメニューの豊富さではなく、売りとなる看板メニューです。何でもあるは何にもないに等しいといっても過言ではありません。やはり「マクドナルドといえばこれだ!」という看板商品に力を入れてコアなファンの期待に応え、利益が上がる体質になってから他の客を取り込むメニューを投入して売上に拍車をかけていくべきなのではないでしょうか。