PN:ゆでたまご 男性
これは今も続いている話です。
私が小学5年生の頃の話です。
毎年お盆に家族と一緒にお婆ちゃんの家に行く習慣があったのですが今年も父母妹とお婆ちゃんの家に帰省しました。
特に何も無い田舎なのですが
普段は都会で生活している事もあり
自然で遊ぶのは新鮮でとても楽しい時間でした。
子どももその地域には他にもいなかった為
いつも妹と一緒に遊んでいました。
ただ生まれてから何回も行っている事もあり
小学5年生になる頃には行っても暇だなぁ〜と思うようになりました。
その日も時間を潰すために近くの河原を妹とブラブラしていたのですが川下の方に小さな祠があるのを見つけました。
そこで思い出したのですが
川下の祠には近づくなよとお婆ちゃんに言われた事があるなぁ〜と思いましたが
特に理由も言われなかった為
覗くだけ行ってみようと祠を散策する事にしました。
祠を目の前にすると
小さなお地蔵さん、その足元に麻袋がポツンと置いてありました。
別にその麻袋も結ばれてある訳でもなく
簡単に開ける事が出来そうだったので
そっと麻袋を開けてみたのですが
中に入っている物を見て驚ました。
そこには色々な動物の皮が折り重なったような
毛皮の塊が入っていたのです。
短い毛や少し長い毛、様々な毛がミルフィーユの様に折り重なっていました。
僕は気持ち悪くなり妹を連れすぐに家に帰りました。
そこからなんです。
僕は寝ている時に夢を見なくなりました。
正確には普通の夢は見なくなり
いつも同じ内容の夢らしき物を繰り返し見ているのです。
その内容は
僕は見知らぬ原っぱに立っています。
辺り一面は濃い霧に覆われているんです。
正面をよく見ると何か大きな物がだんだん近寄ってくるのです。
そして視認できる距離にそいつは現れます。
姿形はなんと言ったらいいか
山の動物を生物を全部融合した様な
姿をしているのです。
熊の頭や鹿の頭、蛇の尻尾にタヌキの足など
色々な物が動物がミックスされた様な見た目をしているのです。
そして私にこう言います。
「まだだ。。。」
夢にしてはリアルで温度や息遣いそいつの獣臭をギュッとしたような臭いまで感じるんです。
それは何十年か経った今でも全く同じ夢を見るのです。
これは本当に夢なんでしょうか?
そいつが「まだ」では無くなったら
私はどうなるのでしょうか?