PN:ルル 女性
現実であった事件と関係してくるかもなので
具体的な場所等は伏せさせていただきます。
大学の友達と2年ぶりに集まり
6人でとあるキャンプ場でキャンプをする事になりました。
2年ぶりとはいえ、結婚した友達もいて
昔話に花を咲かせていたのですが
急に催してきた為、お手洗いに行くことにしました。
久しぶりの集まりは時間が過ぎるのも早く夕日が辺りを赤く染めていて
私たちがキャンプをしている場所から少し離れた場所にトイレがあるため
ちょっと怖さもあったのですが、1人でお手洗いへと急ぎました。
お手洗いを済ませて戻ろうとしていると
視線の先に女の子が一人立っていました。
周りには大人もおらずどうしたのだろうと思い。
「どうしたの?」
と声をかけたのですが恥ずかしがっている様子で何も喋ってはくれませんでした。
「お父さんとお母さんは?」
と聞いてみたら明らかに森の方を指さしてぼそっと
「あっちだと思う」
とだけ答えてくれました。
心配になった私は施設の職員さんの所に
この子を連れて行こうと思い手を引いて
管理小屋の方まで一緒に歩いて行きました。
管理小屋の方に到着し管理人さんを呼んだのですが
ふと気づいちゃったんです。
私の手には何も握られていない事を。