PN：ろっくん 男性
これは友達と体験した話なのですが
分かりづらいので僕A 友達B君とします。
僕の通っている高校には昔から伝わるこんな噂がありました。
午後19：00以降は３階にある美術室前の廊下の右側を歩いてはいけない。
まあどこの学校にもあるような迷信だと思っていました。
｀｀通ると３日以内に死ぬ｀｀
｀｀後ろから女の霊が追いかけてくる｀｀
など噂は様々で僕も興味本位では聞いたりするものの
本気にはしていませんでした。
ある日、文化祭の時期だったこともあり
夜遅くまで学校の中に残り色々作業を進めていました。
看板の作成を任されていた為
色塗りなどをしていたのですが
ちょうど絵の具をきらしてしまったんです。
しかも絵の具の予備は美術室。
いくら噂だとは分かっていても
夜の学校というだけでちょっと怖かったので
B君と２人で取りに行くことにしたんです。
２人で駄弁りながら美術室へ向かったのですが
美術室のある廊下に着いたときに
廊下の奥の方、しかも右側に誰か立っていたんです。
僕はかなりビビっていたのですが
B君は割とそういうのに強いタイプだったので
そのままB君はその人影に近づいて行きました。
B君はその人影にある程度まで近いて行き
「なんだよ～ おーいA！」
と安心しきったような口調で僕を呼びました。
Bに呼ばれ内心ちょっと怖がりながら近づいたのですが
そこには同じクラスのCちゃんが僕らに背を向ける感じで立っていました。
僕も安心して
「ビビった～・・・Cちゃん！こんな所でなにやってるの？」
とCちゃんの方を叩いたのですがその時
Cちゃんが急に振り向き
「ねえ、取れちゃったの・・・」
と言い僕らに手を差し伸べてきました。
その手のひらには何故か人間の鼻が転がっていたのです。
僕とB君は絶叫してその場を立ち去り
もといた教室までダッシュで逃げ帰りました。
教室に入り、他の人たちに心配されながら
落ち着こうと窓を開けて下を見ていると
Cちゃんが他の子達と談笑しながら帰っていく姿がありました。
僕らは驚きが隠せず今起きたことを皆に話したのですが、
誰もまともに取り合ってはもらえず・・・
翌日Cちゃん本人にも確認したのですが
全くそんな事していないと言われました。
そもそも帰っていたCちゃんと美術室の位置はほぼ対極側ですし
男子の僕たちがダッシュで教室に向かったのにCちゃんがそれよりも早くそこにいるはずが無いですし・・・
不思議な出来事でした。