PN:フクロウ 男性
小さい頃、母から聞いた話です。
幼さもあり当時はめちゃめちゃ怖かったです笑
ある村の貧しい家庭に1人の男の子が生まれました。
一家は貧しい事もあり、男の子は町人の元へ奉公に出されてしまいました。
奉公先の町人は凄く厳しくすぐ男の子に手を出したり、酷い扱いを受けていました。
ボロボロの着物を着せられ、食事にもろくにありつけません。
ある時ちょっとした仕事の不注意で
家主から酷く怒られ2畳ほどしかない部屋に閉じ込められてしまいました。
その頃には男の子は涙も枯れ果て
部屋の上の方にある窓をずっと眺めていました。
窓の外ではスズメが飛んでいます。
「あぁ。。。僕も鳥になれれば故郷の村に帰れるのになぁ。。。」
男の子がそう思っていると
男の子の体は鳥になり、窓から飛び立ってしまいました。
その地域では今でも
「ボロキテホーコー」
ボロ着て奉公
と無く鳥がいるそうです。
ちなみに最近調べたら
「ボロキテホーコー」と鳴く
フクロウがいるそうです。