これでいいのだ
タモリさんが赤塚不二夫さんの告別式でも弔辞が話題になっているようです。
まぁこの際、タモリさんの才能云々はいまさらいわなくてもいいことなんでしょう。
ただ、このことが話題になって「これでいいのだ」の意味について
沢山の日本人の目に触れることはとても歓迎すべき事だとおもいます。
昨日、今日はいよいよ北京オリンピックが始まり話題となっています。
その開会式において圧倒的に人口がめっちゃでかいところからくる
直球ど真ん中ですが確実なアドバンテージを持つ中国の今の勢い
を見せ付けられて、いいかえると物質面における人間存在のすごさに、
いまさらながらに驚いたり感動したり、反面かなりの脅威を
感じた人もいたのではないでしょうか?
44年前に内側からみていて、発展途上の国のダイナミズムを
あまり認識できなかった日本人が、もしかしたら欧米列強(古い表現)に
かように見られていたのかなぁなどとも思いました。
しかしこの一方で上海株式市場が――今夜その開会式が始まるという
まさにその当日――前日比およそ‐4.5%(2.5σ)で大きく
下落して取引を終えたなど、実は何かを暗示しているかのような
展開は不気味です。
なんとなく今の日本は、ひとつの何かが終わったのかもしれない
という漠然たる不安感が社会を覆っているのも事実です。
その華やかな話題の裏で、先日の日記にも書いた赤塚不二夫先生の
告別式にて、20世紀最大の日本の名僧「バカボンのパパ」の思想を
伝道者たるタモリさんが具体的な言葉として解釈をつけられました。
タモリさんの弔辞より抜粋
あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに
肯定し、受け入れることです。
それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、
また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に
明るく感じられます。
この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。
すなわち『これでいいのだ』と。
ここにおいて、『これでいいのだ』を「あるがままを認める」と
いいかえてみて「仕方がない、しょうがない」というイメージの側面を
強調して考えるとひどく他力本願的であって進歩もなにもない
厭世的な話のようにも聞こえます。
しかし、この他力本願というのは、まず人間自身の力により
外的世界を変えるということなんか本来できないということを
まず謙虚に認める事をするというプロセスなんです。
そもそも、自分にとってどんなにつらい結果だろうと
そこに神の啓示たる意味性などは最初から毛頭なくすべては
自身の解釈による快不快があるに過ぎないわけであるのかもしれません。
それなのに、今受け入れがたい現状を、「あーでもないこーでもない」と
分析ばかりして、いつまでも自分を可哀想な存在として嘆き悲しみ、
言い換えると「自分のせいではないと自分自身にいい利かせる作業」に
埋没し先にすすまないことの「無意味」を一発で吹き飛ばす
マジックワードこそが
「これでいいのだ!」
という全肯定のプロセスなんだと思うのです。
禅仏教においては、自分自身も含めて世界のすべての意味性を
一気にぶち壊す過程、いわゆる「即非」ということが強調される
事がありますが、上位の全肯定と即非とはいってみれば鏡の裏表の
関係にあり相容れないものではありません。
再びタモリさんの弔辞のこの部分
それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され・・・
まさに、ここがポイントになるわけですね。
話は変わりますが、このこと簡単に言ちゃうと
「現実って自分じゃどうあがいたって変えようがない」
というケースが多いのは厳然たる事実です。
ゆえに自分の外側にある世界に対してそいつを変えてやろうと
してもしたくてもできないのがほとんどなんです。
そこでまずそこに逆らわずに、いったん現実を肯定し受け入れろ
という教えは洋の東西にかかわらずかなり広く存在するようです。
問題は、受け入れたその後の話になっていくようです。
以下 あまりにも有名な BEATLESの
LET IT BE
の歌詞を引用します。
*翻訳はビートルズ全詩集の著者 内田 久美子さんのものを拝借しました
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4401616634/kireixkblog49-22/ref=nosim/
Let It Be
When I find myself in times of trouble
苦難のときには
Mother Mary comes to me
マリアさまが僕のもとに現われ
Speaking words of wisdom
知恵ある言葉をかけてくださる
Let it be
あるがままに
And in my hour of darkness
暗黒の闇の中で
She is standing right in front of me
彼女は僕の前に立ち
Speaking words of wisdom
知恵ある言葉をかけてくださる
Let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
知恵ある言葉をつぶやいてごらん
Let it be
And when the broken-hearted people
打ちひしがれて
Living in the world agree
この世に生きる人々の思いはみな同じ
There will be an answer
いつか必ず答えが見つかる
Let it be
For though they may be parted
たとえ別れわかれになっても
There is still a chance that they will see
また会える日が来るかもしれない
There will be an answer
いつか必ず答えが見つかる
Let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
There will be an answer
いつか必ず答えが見つかる
Let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
知恵ある言葉をつぶやいてごらん
Let it be
ところで、バカボンのパパが本当に他力本願の単なる
ニヒリストでいい加減な存在なんかではない
ということには明確な証拠があります。
それは、バカボンのパパやタモリという作品の生みの親
赤塚不二夫さんのペンネームそのものにあらわされています。
不二 = 二つとないこと (国士無双)
天上天下唯我独尊
今風にいいかえますと
世界でひとつだけの花
なんすかね(笑)
強烈なドル買戻し
昨日のECB理事会は大方の予想通り政策金利を現行のまま据え置く
ことに決定したのですが、そのあとのトルシェ総裁の会見を受けて、
ユーロ建て債券が金利は急低下し外国為替市場ではユーロが
まれに見る急落に現在もみまわれているところです。
常に強烈なタカ派として世界のインフレと対決姿勢を示していた
さすがのトルュシェ総裁も足元の景気減速を無視するわけにも
いかず、そのトーンは前回とはかなり様相が異なり、今後の利上げを
示唆することはありませんでした。
会見要旨が情報ベンダーにより最初に伝えられた瞬間はうえのほうに
あった1.5500あたりをつけたのですが、これは明らかにフライング!
会見の本旨が伝えられると急速にユーロドルは下落を始めましたのです。
そし当面のサポートであろうと思われていた1.53の大台を
昨日の東京時間であまりにもあっさりと割り込み
ストップロスオーダーを巻き込みながら一気に1.515付近まで
下落しました。
そしてNY時間になり1.50付近まで下げています。
先ほど一瞬だけ1.50より下をつけたのかな?
ところでFOMCを前に原油がさらに下落したのはFRBやECBにとって非常にラッキー
であったのだととおもわれます。
スタグフレーション懸念の総元締めであったこの原油の大幅調整により、
中央銀行としては、ひとまず景気対策に重点をおきさえすれば
よくなったわけですからね。
これはすぐに利下げに動くといことではありませんけれども、例えば、特に現在の
米国の場合、金融不安が広がっていますので、
ひとつの選択肢として市場が大きく動揺した際に緊急利下げが
カードとして使えるなどの、フリーハンドの範囲は明らかに
広がったことは大きいです。
まぁそんな事情を受けて長期間本当に長い間売り込まれてきた
米ドルが急反発しアメリカ株も大きな反発をしているわけであると
おもわれます。
ここでドル暴騰の裏返しとして暴落しているのユーロなのですが
このユーロドルというやつ外国為替市場のセンタープレーヤーで
あって世界の金融市場のなかでもっとも高い流動性があるわけですから、
今回のユーロの大幅調整は世界経済に好悪両面で大きく
かつさまざまな影響をもたらすと考えられます。
それではもうひとつのチャートを見てみましょう
AUDUSDです。
オーストラリアドルは米ドルに対する不安から原油とともに
高騰してきた金を産出する国の通貨であり、なおかつそこそこの
高い金利の国の通貨としていままでかなりの人気を博していました。
しかしながら今回の原油に端を発した商品市況全般の急落により
金を含む金属全般(メタル)も例外なく大幅な下げに転じたのが
上にも書いたFOMC前の原油の下げの前兆としてありました。
その時点ですでに弱含み始めたオーストラリアドルですが、
今回のユーロの急落を受けて、その原因が金利上昇のいったん停止で
あったということ、ここからオーストラリアの金利も低下方向に
移行する可能性が高いと解釈され、いいかえると
世界全体の金利水準が下がるであろう
という解釈もうまれ追撃売りの対象となってしまったわけです。
商品相場の下落と世界的な金利低下に進みそうな状況で、
今までダブルの買いの好材料として働いていた二つの理由が
一気にいわば逆流したために現在まで、相当悲惨な状況に
なってきているように思われます。
ただこのように米ドル以外が対円で大幅に下落しているということにも
必ず良い局面、悪い局面があります。
それは外国物の債券やファンドに投資していた日本の投資家さんの
資産価値が一時的なことかもしれないですが、相当に下がったことを
意味するからなんですね。
来週以降このことが日本の株式市場にどういう影響を与えるのかも、
きわめて慎重に見極める必要があると思います。
夏がくれば思い出す
阿鼻叫喚の昨年8月の日経平均の記録
08/01/07 17,169.20 17,169.20 16,845.54 16,870.98 -377.91 14.5%
08/02/07 16,956.33 16,999.16 16,652.80 16,984.11 +113.13 14.4%
08/03/07 17,019.80 17,102.07 16,913.27 16,979.86 -4.25 14.3%
08/06/07 16,781.14 16,951.98 16,675.39 16,914.46 -65.40 13.6%
08/07/07 17,009.63 17,049.45 16,863.46 16,921.77 +7.31 13.6%
08/08/07 16,930.39 17,085.10 16,911.68 17,029.28 +107.51 13.8%
08/09/07 17,170.36 17,274.33 17,148.95 17,170.60 +141.32 14.2%
08/10/07 16,923.21 16,948.96 16,651.71 16,764.09 -406.51 15.7%
SQ値 16,669.27 前日終値より -501.33
08/13/07 16,791.80 16,948.40 16,725.55 16,800.05 +35.96 15.8%
08/14/07 16,824.63 16,855.05 16,747.94 16,844.61 +44.56 15.5%
08/15/07 16,659.07 16,667.36 16,433.30 16,475.61 -369.00 16.6%
08/16/07 16,296.40 16,296.40 15,859.46 16,148.49 -327.12 17.2%
08/17/07 16,035.38 16,062.59 15,262.10 15,273.68 -874.81 23.7% 値幅 800.49
08/20/07 15,477.26 15,940.61 15,477.26 15,732.48 +458.80 25.5%
08/21/07 15,773.86 16,101.64 15,754.51 15,901.34 +168.86 26.0%
08/22/07 15,866.60 15,957.96 15,787.96 15,900.64 -0.70 26.0%
08/23/07 16,093.82 16,333.36 16,093.82 16,316.32 +415.68 27.6%
08/24/07 16,286.01 16,329.96 16,188.08 16,248.97 -67.35 27.5%
08/27/07 16,429.01 16,504.72 16,263.95 16,301.39 +52.42 27.5%
08/28/07 16,214.09 16,343.28 16,192.84 16,287.49 -13.90 27.5%
08/29/07 16,068.10 16,068.10 15,830.28 16,012.83 -274.66 27.7%
08/30/07 16,182.09 16,269.66 16,091.28 16,153.82 +140.99 28.0%
08/31/07 16,270.99 16,569.09 16,266.23 16,569.09 +415.27 28.6%

