待ってたよ!マイケル・ベイ!
やっぱりアンタは最高だ!
毎度、批評家たちの評価は最悪だが、興業成績が良く、観客の満足度も高い。散々楽しんでおいて、内容がどうとか言う批評家たちなんてクソ喰らえ!の姿勢にブレがない。今回ものっけから「最近の映画はリメイクや続編ばかりだ」と、自虐ネタで批評家たちを牽制。そこから畳み掛けるようなベイ・スパークが炸裂!
解説しよう!我々の五感から入ったベイ・シードは、脳を通らず直接血液に入り込み、心臓の心拍数を上げ、全身をくまなく駆け巡り、ベイ・エネルゴンとなって身体の奥からワクワクさせる破壊力を持っているのだ!(☜意味不明)
回を重ねる毎に、トランスフォーマーたちが「擬態」する車が高級化するこのシリーズだが、今回、ついに最高潮に達した。コレには理由がある。
トランスフォーマーシリーズを再開すると発表された時、カーメーカーからこぞってオファーが殺到したと言う。オファーの全てを正義にはできないし、悪役も必要だ。また、オファーされた全てをトランスフォームさせられないと断ったらしいが、それでもいいから出してくれと、自動車業界は食い下がり、この映画のために、多くのスーパーカーが提供された。
シボレー / カマロ 2014コンセプトカー
販売されていない筈のコンセプトカーが、なぜ公道を走っているとか、そんな野暮なツッコミはナシだ!
クロスヘアーズは、鮮やかなグリーンのコルベット。謎の敵ロックダウンは、シルバーのランボルギーニ!
そして、渡辺謙が演じる二刀流のサムライで、名前がドリフトと来たら『ワイルド・スピード』な日本車だろ!って思ったが、世界最速=時速400kmの、ケタハズレのさ高級車=お値段2億7000万円のブカッティ・ヴェイロンとキタらもう黙るしかない!!!
ブガッティ / ヴェイロン グランスポーツ ヴィテッセ
生産台数の少ないパガニーニ・ウアイラが、米国での発売の遅れを取り戻すかのように「量産型」として出てくるのも面白い。
また、トランスフォームはしないが、スタンリー・トゥッチ演ずるKSI/CEOの社用車、ロールスロイスの新型リムジンも、映画のために提供されたものらしい。
批評家たちがどれだけ批判しようが、観客とスポンサーを、味方に付けたマイケル・ベイは無敵だ。ギークでカルトなネタを娯楽作品に仕上げ、見事な形でビジネスへとトランスフォームさせたのである。
勿論、ファンへのサービスも忘れてはいない。最初にオプティマス・プライムが「擬態」しているのは、いつものボンネットトラックではなく、ボロボロになった四角いトレーラーだ。
こういったコアなファンまでも唸らせるサービスこそが、マイケル・ベイ作品の大きな魅力だろう。
更に!僅かではあるが、恐竜時代が描かれているのも恐竜ファンとしても嬉しいトコロである。絶対絶命のプシッタコサウルスの子供が、一匹生き残っていたシーンは、本編に全く関係ないが、目頭を熱くせざるを得ない。やっぱり恐竜を描くなら、ILMに限るぜ!このシーンは、マイケル・ベイが恐竜を描いた、貴重な映像と言えよう。
そう。男の子がみんな大好きな三種の神器を使いこなした映画を観ない選択肢は、我々にはないのだ!
もう、ここまでされたら、オプティマスが、(2作目でジェトファイア爺さんが命をかけた→)飛行ユニットなしで空を飛べるなんて、そんな細かい事は気にしていられない!トランスフォーマーは正義なのだ!
さて今回、トランスフォーマーたちを創ったとされるそんなスーパーカーたちがカーアクションして、トランスフォームするのだ!こりゃたまらない!
さて今回、トランスフォーマーたちを創ったとされる「創造主」話が出てくる。コレはこのシリーズで、創造神プライマスが登場するという伏線ではないだろうか?プライマスは、トランスフォーマーたちに創造神と呼ばれる存在で、セイバートロン星が、まるまるトランスフォームする超巨大トランスフォーマーだ。
コイツが出るとなれば当然、対極を成す存在、天体を喰らう星帝ユニクロンも登場する事になる。いくら月よりちょっぴり小さいとは言え、コイツらが地球で戦うのだけは辞めて欲しい…。
星帝ユニクロン(左)と創造神プライマス(右)
…いや!
地球を喰らいに来るユニクロンを、オプティマスが説得したプライマスが助けてくれるストーリーなのか!
そうだ。そうに違いない!!
マイケル・ベイは、今回のシリーズでこの巨大なトランスフォーマーを出す筈だ!それは神がどうとか哲学的な理由ではない。重要なのは、それが「ジプシー・デンジャーよりデカい」事だ!
「気に入らない」とコメントされるガルバトロンの胸の穴と、マーク・ウォルバーグ演ずるテキサス出身(の筈)の主人公のラストネームが、あえて英語の発音ではない事を見れば、マイケル・ベイが、何を意識しているかが分かる筈だ。
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