こんにちは。アダルトチルドレン専門カウンセラーの、松山功子です。
前回の続きです。
アダルトチルドレンの方、または愛着のテーマがあり、
「近しい人に限って、ちょっとしたことで、イライラし、怒りを爆発させて、暴言を吐いたり、傷つけてしまう。なんとかしたい。」
小さい頃、親(養育者)に甘えたり、頼ったり、わがままを言ったりできなかった。
抑圧するしかなかった、その思い(甘えたり、頼ったりできなかった、怒り、さみしさ、くやしさ、悲しさ、無念さなど)が、
大人になってから、心を許した相手に、噴出することがある。
ただし、相手を間違えている。
本当は、親(養育者)にぶつけたかった。その思いをわかってほしかった。受け止めてほしかった。
でも、現実には、友人・恋人・伴侶に、ぶつけてしまっている。
もちろん、これは、一般的には、こういうことが起こりやすい、というひとつの可能性です。
ご本人にお聞きしないと、本当のところは、わかりません。
ここでは、仮に、どうやら、そういうことが起こっているらしい、となったとしましょう。
では、どうしたらいいか?
意識(現実)レベル
1: 怒りがこみあげてきた時に、自分で、そのことに、気づけるようになる。(客観視)
2: 怒りがこみあげてきたら、その場を離れ、トーンダウンできるようになる。(神経を鎮める)
3: 「私は、こう思った。こう感じた。」「私は、こうしたいけれど、どう思う?」のように、私を主語にして、冷静に相手に伝えられるように、話し方を練習する。
感情と理性は、シーソーの関係です。
怒りがガーッと上がる(=神経が興奮する)と、理性が働かなくなります。
神経が静まると、理性が働くようになります。
脳のしくみとして、そうなっているのです。
ですから、感情に振り回されないようになるためには、
なんらかの「神経を鎮める方法」を練習して、身につけていくことが、大切です。
神経を鎮められるようになると、理性的になり、客観視できるようになります。
客観視できるようになると、自分の感情に、すぐに気づけるようになります。
気づいたら、すぐ神経を鎮めて、安全な形で、怒りを扱えるようになります。
(怒りの扱い方も、練習します。)
* 神経を鎮める(心を鎮める)1番シンプルな方法を、こちらで紹介しています。
無意識(心の中)レベル
1: 幼少期の未完了の思いを、受け止めていく。(地雷が小さくなっていきます)
2: 幼少期の苦しい(不便な)思い込みを、より望ましいものに、書き換える。
子どもが、幼少期の体験を、子ども目線で理解した結果、次のような思い込み(考え)が、潜在意識に入っている可能性があります。
・私の気持ちや感情は無視される。
・私の要求や欲求は無視される。
・私には価値がない。
・自分の気持ちを感じてはいけない。
・自分の気持ちを表現してはいけない。
・甘えてはいけない。
・助けてくれる人はいない。
・相手のニーズを最優先すべきだ。
中には、家族や教育、社会から、刷り込まれたものもあります。
潜在意識の方が、顕在意識(意識)より、何十倍もパワフルです。
なので、こういった思い込みが潜在意識に入っていると、
・自分には価値がある
・自分を尊重する
・尊重される
・自分の気持ちや感情を大切にしていい
なんて、とても思えない。思えなくて当然。・・・となります。
ですから、先の苦しい(不便な)思い込みを、ご本人と相談して、たとえば、次のように書き換えます。
・わたしには価値がある
・自分を尊重する
・人と尊重し合う
・自分の気持ちや感情を感じる。そうしていい。
・自分の気持ちや感情を表現する。そうしていい。
・時と場合と相手によって、甘えてもいい。
・時と場合と相手によって、頼ってもいい。
・いつ、どのように、そうしたらいいかは、わかっている。
そうすることで、意識と潜在意識が同じ方向を向き、望む方向へ変わっていくことができます。
カウンセリングでは、こういったことを、ご本人のご意志を確認しながら、協力体制を取って、回復に向けて、一緒に歩んでいきます。
ご参考になれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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