シンガポールで頸椎ヘルニアの手術5
- 手術から入院 ー
目が覚めたら病室でした。
特に痛みもなく、「ポン」と目覚めた感じでした。
おそるおそる首をもたげようとすると、喉が若干痛い。でも思ったより全然大丈夫。
左手には点滴と脈を取るクリップ、右手には血圧計。お腹の辺りには何かの線が貼ってあり、それらが機械に繋がっています。そして、下半身には尿管が挿入されていて身体を動かすのが怖いような状態。
傍らにはすでに妻がいたので少し話をしましたが、喉が若干痛いくらいで声も出ます。
やがて看護師が来て、目覚めたのを確認して機械の各数値を確認後、「ランチ食べる?」と聞いて来ました。
「え?」と思いましたが、時計を見るとまだ12時前です。それにしても「喉を切った手術が終ったばかりなのにそんなのいいのか?」と思い、また実際、まだ喉が痛かったのでやめておきました。
しばらくして、担当医の助手のような医師が来て様子を聞かれました。
そこで改めて自分で容態をチェックしてみると、首から左腕にかけてはまだ痺れがあるものの、手術前の半分ぐらいの感じで、左足は痺れが無くなっている(というより全体的に感覚がぼーっとした感じ)。痛みがあるのは喉の奥(切った部分)と、なぜか右首後の筋。
とりあえず大きな問題はないようで、その先生は納得して出て行きました。
そして、その後はICU管理と言うんでしょうか?20分おきぐらいに看護師さんが機械の各数値を確認しに来てなんだか落ち着きませんでした。
やがて配膳係のような人が来て「マイロ飲む?」と聞いて来たので、思わず「うん。」。喉は乾いていませんでしたが、何となく優しい液体で喉を潤したかったからです。
マイロには「カレーパフ」がついて来ました。
そうか、時刻はもう3時、ティータイムだからね。さすが、シンガポール。
恐る恐る飲んで食べてみると、意外に何でもなく、風邪でちょっと喉が荒れた程度の痛みしかありませんでした。
16時くらいになってリハビリの係の人(というのでしょうか?)が来て、ベッドから立ち上がってみようと言うので、支えられつつ恐る恐る立ち上がって数歩歩いてみました。
特に強い痛みなどはありませんでしたが、まだ足が痺れているのと麻酔の影響か全体的に力が入らないでふらつく感じです。また、尿管がついたままなので、動くとその部分には違和感と痛みがありました。
尿管があるとトイレに立たなくていいので楽なんですが、やっぱり違和感があるので、次に来た看護師さんに外してもらう事にしました。基本的にはまだ動いてはいけないらしく「外したらトイレはシビンにとるように。」と言われましたが。
看護師さんは「Mr.MATZ!いくわよ!」みたいな気合いをかけて一気にズルズルッと抜いてくれ、思わず「おおぅ。。」と力ない声が漏れてしまいました。
ちなみに、看護の方が来た時にはまず名札を見てぼくの(患者の)名前を呼ぶんですが、ぼくの名前はローマ字表記だと文字数が多い方で、その上この病院では日本人の患者が多くなく日本名になじみがないらしくて言いずらそうで、いちいち訂正してあげるのがめんどくさかった。
その後は相変わらず20分おきぐらいに看護師さんが点検に来て、時々指から血を採ったりして行きました。17時くらいになって、「奥さん泊まるならエクストラベッド入れましょうか?有料だけど。」と言われたので、そうしてもらう事に。
最初は帰ってもらうつもりでしたが、シビンの件もあるし、こうベッドから動けないのでは何かと不自由で不安なので、一旦家に帰ってモロモロすませてから泊まってもらう事に。
タクシーで片道15分もあれば帰れるので、シンガポールはこういう時に便利でいい。
18時くらいにディナーを運んで来たので、それを見届けて妻は家に一旦帰って行きました。
ディナーはひき肉となすの炒め物、ともう1品(忘れた)、それにデザート(忘れた)がついていて、既に割と普通の内容でした。ただ、ご飯はおかゆでしたけどそれが妙に美味しかった。
目が覚めたら病室でした。
特に痛みもなく、「ポン」と目覚めた感じでした。
おそるおそる首をもたげようとすると、喉が若干痛い。でも思ったより全然大丈夫。
左手には点滴と脈を取るクリップ、右手には血圧計。お腹の辺りには何かの線が貼ってあり、それらが機械に繋がっています。そして、下半身には尿管が挿入されていて身体を動かすのが怖いような状態。
傍らにはすでに妻がいたので少し話をしましたが、喉が若干痛いくらいで声も出ます。
やがて看護師が来て、目覚めたのを確認して機械の各数値を確認後、「ランチ食べる?」と聞いて来ました。
「え?」と思いましたが、時計を見るとまだ12時前です。それにしても「喉を切った手術が終ったばかりなのにそんなのいいのか?」と思い、また実際、まだ喉が痛かったのでやめておきました。
しばらくして、担当医の助手のような医師が来て様子を聞かれました。
そこで改めて自分で容態をチェックしてみると、首から左腕にかけてはまだ痺れがあるものの、手術前の半分ぐらいの感じで、左足は痺れが無くなっている(というより全体的に感覚がぼーっとした感じ)。痛みがあるのは喉の奥(切った部分)と、なぜか右首後の筋。
とりあえず大きな問題はないようで、その先生は納得して出て行きました。
そして、その後はICU管理と言うんでしょうか?20分おきぐらいに看護師さんが機械の各数値を確認しに来てなんだか落ち着きませんでした。
やがて配膳係のような人が来て「マイロ飲む?」と聞いて来たので、思わず「うん。」。喉は乾いていませんでしたが、何となく優しい液体で喉を潤したかったからです。
マイロには「カレーパフ」がついて来ました。
そうか、時刻はもう3時、ティータイムだからね。さすが、シンガポール。
恐る恐る飲んで食べてみると、意外に何でもなく、風邪でちょっと喉が荒れた程度の痛みしかありませんでした。
16時くらいになってリハビリの係の人(というのでしょうか?)が来て、ベッドから立ち上がってみようと言うので、支えられつつ恐る恐る立ち上がって数歩歩いてみました。
特に強い痛みなどはありませんでしたが、まだ足が痺れているのと麻酔の影響か全体的に力が入らないでふらつく感じです。また、尿管がついたままなので、動くとその部分には違和感と痛みがありました。
尿管があるとトイレに立たなくていいので楽なんですが、やっぱり違和感があるので、次に来た看護師さんに外してもらう事にしました。基本的にはまだ動いてはいけないらしく「外したらトイレはシビンにとるように。」と言われましたが。
看護師さんは「Mr.MATZ!いくわよ!」みたいな気合いをかけて一気にズルズルッと抜いてくれ、思わず「おおぅ。。」と力ない声が漏れてしまいました。
ちなみに、看護の方が来た時にはまず名札を見てぼくの(患者の)名前を呼ぶんですが、ぼくの名前はローマ字表記だと文字数が多い方で、その上この病院では日本人の患者が多くなく日本名になじみがないらしくて言いずらそうで、いちいち訂正してあげるのがめんどくさかった。
その後は相変わらず20分おきぐらいに看護師さんが点検に来て、時々指から血を採ったりして行きました。17時くらいになって、「奥さん泊まるならエクストラベッド入れましょうか?有料だけど。」と言われたので、そうしてもらう事に。
最初は帰ってもらうつもりでしたが、シビンの件もあるし、こうベッドから動けないのでは何かと不自由で不安なので、一旦家に帰ってモロモロすませてから泊まってもらう事に。
タクシーで片道15分もあれば帰れるので、シンガポールはこういう時に便利でいい。
18時くらいにディナーを運んで来たので、それを見届けて妻は家に一旦帰って行きました。
ディナーはひき肉となすの炒め物、ともう1品(忘れた)、それにデザート(忘れた)がついていて、既に割と普通の内容でした。ただ、ご飯はおかゆでしたけどそれが妙に美味しかった。
シンガポールで頸椎ヘルニアの手術4
ー 手術まで 手術当日 ー
一時帰国とともに、保険関係の書類等を取り揃えたりしてバタバタしながら1週間前に術前検査に。
病院でレントゲンを撮り、血液検査等をしました。
ここで特に問題なかったので、最後の問診でオーケーが出て、後は手術前日に時間の連絡が来るとの事。術前入院はありません。
そこまでの流れは、手術が決まった後に書類一式を渡されて説明されるので、そのスケジュールに従ってその日その場所に行けば(総合病院なのでいちいち受付が違う)問題ありませんでした。
前日に、「手術の時間は8;30からなので、6:30に病院に来るように。」と電話がありました。
夜12時以降は飲食禁止、ただし当日朝6時まではコップ半杯までの水ならばオーケー。
そして、夜と当日朝に、病院で渡された滅菌ボディシャンプーで身体を清めるようにと。
実は前日からは禁煙も言われていたのですが、その日は普通に(忙しく)仕事をしていた事もあって、それは忘れた事にしてしまいました。。。
「遅い時間の手術だったら、それまで喉が渇くなあ。」というのが大きな心配だったので、朝早い手術はいい事なんですが、通常の生活をしている中で色々と制約があるのはけっこうキビシかったです。(特に禁煙。やってないけど。)
それならば、いっそ前日から入院した方が良かったと思いますが。
まあ、そんなこんなで当日の朝に妻とタクシーで病院に向かいました。
受付に行き入院関係の書類を渡し、費用のデポジットをカードで支払いました。
ぼくの場合デポジットに関して、会社からはSD1万までの保証しか出ないため、残りの約SD2万は自分で支払はなくてはいけないと言われました。
この時、1枚のカードでは限度額を超えていた(事前に限度額の一時アップを申請していたが、間に合わなかったらしい。)ため、何度も金額を訂正しながら、結局2枚のカードと現金SD数千を合わせました。
書類関係の手続きが終ると、血液検査と血圧を測って、先生の問診を受けました。
そして、今日切る首の部分にマジックで矢印を付けられて、妻と一緒に手術待合室に通されました。
そこで手術着に着替えると、もう1度問診され、ほどなく手術時間に。
待合室の一角にある手術棟に向かうエレベーターが開き、付添いの看護師さんと乗り込みました。
「じゃあね。」と言って、そこで妻とはしばしのお別れ。
手術棟に到着すると、用意されたストレッチャーに寝かされ、ガラガラと手術室に運ばれて行きました。
仰向けで天井しか見えないので周りの様子はわかりませんが、何となく手術っぽい雰囲気が強くなって来て(当たり前だけど。)ちょっと緊張して来ました。
手術室に着くと、看護師さんに「気分は?」とか質問され、簡単にこれから麻酔をかける事や手術の内容を説明されました。
やがて、担当の先生や助手の先生がやって来て「じゃあ始めますからね。よろしくね。」みたいな事を言って来ました。
そして、いよいよストレッチャーから手術台に移されました。当たり前ですが、天井にはドラマとかでよく見る無影灯なんかがあって、なんか「おお、ついに手術なんだ。」と意外に緊張感もなく、客観的に感動していました。
周りでは先生や看護師さんたちが色々準備していますが、ぼくは密かな感動を胸に天井を眺めてぼーっとしているしかありません。
手術台の上はやけに寒く、「これで風邪引いたらどうするんだろ?」などと考えていると麻酔のマスクをかぶされました。
そして「ゆっくり呼吸して。」などと言われているうちに、あっけなく眠りに落ちました。
カウントしたり名前を言わせれたりした記憶がない程、ひどくあっけないものでした。
一時帰国とともに、保険関係の書類等を取り揃えたりしてバタバタしながら1週間前に術前検査に。
病院でレントゲンを撮り、血液検査等をしました。
ここで特に問題なかったので、最後の問診でオーケーが出て、後は手術前日に時間の連絡が来るとの事。術前入院はありません。
そこまでの流れは、手術が決まった後に書類一式を渡されて説明されるので、そのスケジュールに従ってその日その場所に行けば(総合病院なのでいちいち受付が違う)問題ありませんでした。
前日に、「手術の時間は8;30からなので、6:30に病院に来るように。」と電話がありました。
夜12時以降は飲食禁止、ただし当日朝6時まではコップ半杯までの水ならばオーケー。
そして、夜と当日朝に、病院で渡された滅菌ボディシャンプーで身体を清めるようにと。
実は前日からは禁煙も言われていたのですが、その日は普通に(忙しく)仕事をしていた事もあって、それは忘れた事にしてしまいました。。。
「遅い時間の手術だったら、それまで喉が渇くなあ。」というのが大きな心配だったので、朝早い手術はいい事なんですが、通常の生活をしている中で色々と制約があるのはけっこうキビシかったです。(特に禁煙。やってないけど。)
それならば、いっそ前日から入院した方が良かったと思いますが。
まあ、そんなこんなで当日の朝に妻とタクシーで病院に向かいました。
受付に行き入院関係の書類を渡し、費用のデポジットをカードで支払いました。
ぼくの場合デポジットに関して、会社からはSD1万までの保証しか出ないため、残りの約SD2万は自分で支払はなくてはいけないと言われました。
この時、1枚のカードでは限度額を超えていた(事前に限度額の一時アップを申請していたが、間に合わなかったらしい。)ため、何度も金額を訂正しながら、結局2枚のカードと現金SD数千を合わせました。
書類関係の手続きが終ると、血液検査と血圧を測って、先生の問診を受けました。
そして、今日切る首の部分にマジックで矢印を付けられて、妻と一緒に手術待合室に通されました。
そこで手術着に着替えると、もう1度問診され、ほどなく手術時間に。
待合室の一角にある手術棟に向かうエレベーターが開き、付添いの看護師さんと乗り込みました。
「じゃあね。」と言って、そこで妻とはしばしのお別れ。
手術棟に到着すると、用意されたストレッチャーに寝かされ、ガラガラと手術室に運ばれて行きました。
仰向けで天井しか見えないので周りの様子はわかりませんが、何となく手術っぽい雰囲気が強くなって来て(当たり前だけど。)ちょっと緊張して来ました。
手術室に着くと、看護師さんに「気分は?」とか質問され、簡単にこれから麻酔をかける事や手術の内容を説明されました。
やがて、担当の先生や助手の先生がやって来て「じゃあ始めますからね。よろしくね。」みたいな事を言って来ました。
そして、いよいよストレッチャーから手術台に移されました。当たり前ですが、天井にはドラマとかでよく見る無影灯なんかがあって、なんか「おお、ついに手術なんだ。」と意外に緊張感もなく、客観的に感動していました。
周りでは先生や看護師さんたちが色々準備していますが、ぼくは密かな感動を胸に天井を眺めてぼーっとしているしかありません。
手術台の上はやけに寒く、「これで風邪引いたらどうするんだろ?」などと考えていると麻酔のマスクをかぶされました。
そして「ゆっくり呼吸して。」などと言われているうちに、あっけなく眠りに落ちました。
カウントしたり名前を言わせれたりした記憶がない程、ひどくあっけないものでした。
シンガポールで頸椎ヘルニアの手術3
ー 手術まで 保険の事 ー
手術を1ヶ月後に受ける事を決めてからは、先ず各保険でいくら出るかを計算しました。
会社からは計SD1万程。
個人の手術入院保険からは20万円(手術)程。
どう考えても半分にも満たないので、日本の国民健康保険を利用する事にしました。
現行では、海外で受けた診療や手術でも申請する事で保険の適応が出来るようになっているからです。
ただし、同じ内容を日本で受けた場合の診療報酬に換算しての適応なので金額的には足りなくなるのですが、それでも数十万かの補填が出来る見込みです。
もちろん、現状は日本の住民票を抜いて来てあり国民健康保険も未加入なので、急遽一時帰国し、日本の住民登録をして来ました。
海外から帰国・転入(?)で住民登録をするには、その人のパスポートの入国記録(入国スタンプ確認)を確認しなければいけないので、何にしてもその時点で本人が日本にいなければなりません。
ただこの場合でも、その後も基本的には日本に在住していなくてはならないなどいくつかの条件があるのですが、れっきとした日本人で、今まで全ての税金や保険料、それに厚生年金~国民年金(厚生年金から切り替えてある。)もきちんと払って、今後も再び住民税と保険料をきちんと払えば文句なかろうという事で。。。
また、正直言って今日本に帰る(本帰国)かどうかという微妙な状況でもあるので、先んじての手続きになるのであれば、それこそ問題ないでしょう。
という事で、保険に関しては会社の保険+個人の手術・入院保険+国民健康保険の3つで対応する事にしました。
それでも、見積もり的には100万円近く個人負担になりそうですが。。。
手術を1ヶ月後に受ける事を決めてからは、先ず各保険でいくら出るかを計算しました。
会社からは計SD1万程。
個人の手術入院保険からは20万円(手術)程。
どう考えても半分にも満たないので、日本の国民健康保険を利用する事にしました。
現行では、海外で受けた診療や手術でも申請する事で保険の適応が出来るようになっているからです。
ただし、同じ内容を日本で受けた場合の診療報酬に換算しての適応なので金額的には足りなくなるのですが、それでも数十万かの補填が出来る見込みです。
もちろん、現状は日本の住民票を抜いて来てあり国民健康保険も未加入なので、急遽一時帰国し、日本の住民登録をして来ました。
海外から帰国・転入(?)で住民登録をするには、その人のパスポートの入国記録(入国スタンプ確認)を確認しなければいけないので、何にしてもその時点で本人が日本にいなければなりません。
ただこの場合でも、その後も基本的には日本に在住していなくてはならないなどいくつかの条件があるのですが、れっきとした日本人で、今まで全ての税金や保険料、それに厚生年金~国民年金(厚生年金から切り替えてある。)もきちんと払って、今後も再び住民税と保険料をきちんと払えば文句なかろうという事で。。。
また、正直言って今日本に帰る(本帰国)かどうかという微妙な状況でもあるので、先んじての手続きになるのであれば、それこそ問題ないでしょう。
という事で、保険に関しては会社の保険+個人の手術・入院保険+国民健康保険の3つで対応する事にしました。
それでも、見積もり的には100万円近く個人負担になりそうですが。。。