仕事の出張で海外にいく。
それはとても大人っぽい。
まさか私もそんな大人の一員になるとは…。
ひとりでチェックインをして、搭乗手続きするのも始めてだとおもう。
ドキドキした。
意外とできた。
搭乗前に飛行機をみながらビールをのんだ。(職場の教授先生には見つかっていませんように)
大人っぽい私。感慨深い。
機体は787だった。
嬉しい。工場見学でみたやつだぁ。
いつもJALを使っているので始めてだった。
窓がシャッターじゃなかった。
ボタンで調光するやつ。
ちゃんと紫外線カットしてるか聞いてみた。
大丈夫だって。
でも私はシャッターのほうがすきだな。だってなんだか熱いんだもん。
肌がチリチリする。
席は先生方と離れていた。
にやり。
CAさんに飲み物を聞いてもらう直前まで、ディキャフのコーヒーって言おうって思ってたのに、
シャルドネくださいって口が勝手にいっちゃった。
しょうがないなぁ、口。
機内食はカニの炊き込みご飯か、ハンバーグで、
私はゴハンを食べないので、ハンバーグにした。
ハンバーグは人気で10分待つことに。
CAさんが気を使って、シャルドネをもう一本持ってきてくれた。
しょうがないなぁ、CAさん。
ハンバーグにはブロッコリーがついてきた。
ブロッコリー。
昔は大好きだったあなた。
いつの日か急に疎遠になったあなた。
ある日の食後、うずくまるほど胃が痛くなった。
うんうん言いながら寝た。
次の日には治ってた。
でも、痛いさなか、なんだかブロッコリーが胃の中で暴れてるイメージを感じた。
数日後、またブロッコリーを食べた。
胃が痛くなった。
さらに、数日後、念のためブロッコリーを食べた。
うずくまった。
さよならブロッコリー。
ごめんね。もう二度と愛せない。
前の席の人のネックピローが、窓側の隙間から落ちてきた。
前の人は気づかない。
ネックピロー、拾って渡してあげたい。
でも、ネックピロー。
知らないおじさまのネックピロー。
素手でさわれない私をゆるして。
ティッシュで挟んで、落ちましたよと優しく言ってあげた。
でも、いかにもキタナイものを掴むかのような私の右手をみてしまったのか、無言だった。
悲しかった。
ティッシュで挟んででも、知らない方のネックピローを触ることは、私にとっては勇敢なふるまいだったのに。
願うことなら、二度と落とさないで。
偏った神経質でごめんね。
この神経質さは、おばあちゃまとママ譲りの3代目。
でも私は屋台のたこ焼きは食べれるから、健全だとおもう。
そんな空の旅。
あと4時間半でバンコク。
という日記をiPhoneのメモに残していた。
バンコクのホテルにてアップ。
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