4年生(9〜10歳)
「エレピでこんなに弾いてるお家、
あんまりないからねぇ。」
それなりに練習していたので
楽器屋さんもお馴染みになるくらい
修理や部品交換も常連になる。
一般的な「習い事:ピアノ」
的な人種と比べたら圧倒的に弾けるけど、
専門コースの中ではパッとしない。
そんなエレピライフでの宿題が
「オーケストラを聴きに行く」
そこではフルートが私を呼んでいた。
(完全に思い込み)
今までフルートを知らなかった訳でもないが、
なぜかその日は
あの楽器で、あの音で、
何か吹いてみたい。
と思った。猛烈に。
そして、勝手にそうと決めると、
ブレる事なく小4なりに突き進んだ。
関門その①
うちの親
ピアノ習うのに1年かかった親だ。
フルートなんか
習わせてくれるはずもない。
ピアノ教室に通うのに
鍵盤足りないキーボード
(↑しかも椅子ない)
当てがってきた親だ。
「リコーダー横にして吹けば?」
とか言うに決まってる。
対策①
親を当てにしない
幸い、通っていた小学校に
5年生から入れる
管楽器クラブあったので、
そこに照準を合わせる事にした。
関門その②
フルートは争奪戦
小学生の女子から人気は圧倒的で、
フルートは物凄い倍率になるのがお決まり。
落選して他の楽器をやらされては困る。
対策②
お年玉などを貯めた10年分の全財産で
勝手にフルートを買いに行く。
(my楽器があると楽器決めで有利)
慌てて家族が付いてきたが、
あくまで「危ないから」という理由。
期待など一切していなかったけど、
裏切る事なく、一銭の援助もなかった!
あ、往復の切符は
買ってもらったかも知れない。笑
しかし、油断は禁物。
関門その③
万が一、他にもmy楽器の子がいて、
その子が既に吹けた場合まで想定
全財産を叩いたmy楽器に蓋をし、
やりたくもない楽器に勤しむ日々が
待ち構えているかも知れない・・・
(失礼だけど即、退部だ)
対策③
春休み中に予め指遣いを覚えて、
きれいな音も出せるように勝手に練習。
この頃から今に通ずる一面が垣間見えて、
振り返って自分でも「やだな」と思う。
新年度、この悪知恵が
どこまで通用するのだろうか。
づつく