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繭の会のブログ

~文化を守り育てるために~

東日本大震災 被災地からのメッセージ
「今、被災地は!」宮城県・福島県からの報告
演劇・映画・トークによる“まだ、終わっていない”

 宮城県(石巻市)と福島県(南相馬市・相馬市・福島市)の最前線で活動をしている方々に「被災地の今」を報告していただきます。被曝と対峙する高校生の演劇上演と40年前から原発の脅威を警告し続けた詩人の方のお話も伺います。さらに、被爆国が原発大国になった経緯を新聞記事の切り抜きで告発した映画、在日外国人の視点で撮影された貴重なドキュメント映画も上映します。
 “まだ、終わっていない!”被災地からのメッセージです。


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日時:2012年12月15日(土)

場所:エル・パーク仙台 ギャラリーホール (仙台市青葉区一番町「三越」141ビル6F)

参加券:大学生~大人1,000円(高校生以下無料)
     ※当日券1,200円
     ※第1部と第2部の参加券は別になります


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第1部 13:30(開場30分前)~16:45

1.演劇「今伝えたいこと(仮)」 福島県立相馬高等学校放送局 【40分】
   トーク/聞き手・穗積正一 【30分】

2.ドキュメンタリー映画
   ①「Women of Fukushima/福島の女たち」
    女性たち(福島県在住)の原発反対運動の記録 【27分】
   ②「Then and Now」
    震災後の石巻の記録 【15分】
  監督:ポール・ジョハンセン(日本在住4年、ノルウェイ)
  監督/解説:ジェフリー・ジョーサン(日本在住22年、アメリカ) 【10分】

~休憩(10分)~

3.「石巻市復興を考える市民の会」活動報告 【30分】
  藤田利彦(代表)・鈴木安夫

4.「NPO法人にじいろクレヨン」活動報告 【30分】
  柴田滋紀(代表)


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★第2部は再入場になりますが、開始までの間、場内で飲食ができます

第2部 17:15~20:35
   
1.ゲストトーク「一詩人の警告」 【30分】
  若松丈太郎(南相馬市)/聞き手・渡部義弘

2.ドキュメンタリー映画「原発切抜帖」 監督:土本典昭 1982年 【45分】
  解説:三浦哲哉(郡山市出身、イメージ福島代表、映画評論家・大学講師) 【10分】

~休憩(10分)~

3.トークセッション「被災地からのメッセージ」 “まだ、終わっていない!” 【60分】
  観客参加型の交流会(コーヒー&サンドウィッチ付) 【45分】


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主催:繭の会
共催:石巻市復興を考える市民の会,NPO法人にじいろクレヨン,Image.Fukushima〔イメージ福島〕
協力:せんだい演劇工房10-BOX


◆参加券(チケット)の予約・お問い合わせ
 「繭の会」穗積 TEL/FAX 0229-67-2407

◆会場へのアクセス
 エル・パーク仙台 ギャラリーホール6F
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 市営地下鉄でお越しの方/「勾当台公園駅」下車(南1番出口)
                   ※来館する際は一番町入口よりお入りください
 市営バスでお越しの方/「商工会議所前」、「定禅寺通り市役所前」下車
 車でお越しの方/「県庁県民第1・第2駐車場」地図①・②→会場まで徒歩10分
            「市営勾当台地下駐車場」地図③→会場まで徒歩5分
             ※他、周辺に有料駐車場多数あります






公演後のカーテンコールでは

子どもたちからプレゼントが贈られました☆


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ドロシーたちが目の前に!思わずみんな笑顔です☆



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プークさんありがとうございました!!




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こちらはロビーで子どもたちが書いてくれた寄せ書きです。

お友達同士で楽しそうにいろいろな絵を描いてくれました。


たくさんのメッセージとイラストもプークさんのもとへお届けしました☆







公演へ来てくださった皆さま,人形劇団プークの皆さま、本当にありがとうございました。




 

 当日のオズの魔法使い公演の様子をお伝えさせていただきます。

 お昼の部では、幼稚園・小学校と団体が多かった開演前の会場は、熱気にあふれていました。幕が開き子どもたちは一瞬のうちに劇の世界へ。固唾を呑んで観ているうちに一幕は終わり休憩になりました。
 そして、二幕へ。音楽が流れると何と会場から自然に拍手が起きました。それは、会場全体へと広がりカーテンコールまで続いたのです。誰がどう教えたわけでもなく、セリフが始まると拍手はピタリと止まりました。子どもたちは、ドロシーと旅を始めたようでした。

 夜の部では、観客席は子どもと大人はほぼ同数で、最初から最後まで水を打ったように静かでした。幕が開くとそこは、きれいなカンザスの星空の場面。「オズの魔法使い」の世界が静かに静かに客席へと流れていったのです。この光景に涙がこぼれました。人々から日常を奪った震災と原発は何と過酷なことをしてくれたのかと・・・。
 エピローグで、ドロシー・トト・ヘンリーおじさんが小さな家に入っていく場面があります。「私も入りたい!」という、客席からの小さな声が聞こえる中で幕が下りました。カーテンコールは、昼の部と同じようにおおいに盛り上がり、南相馬市での公演は終了しました。
 
 お昼の部も夜の部も、舞台と客席がひとつになって響きあう素晴らしい公演で、何よりも会場が子どもたちの声と笑顔に包まれたことは本当に嬉しいことでした。公演に来てくださった南相馬市在住の方も「こんなにたくさんの子どもたちを見たのは震災後初めてだよ」とおっしゃってくれました。

 
 夢や希望を分かち合い、そして苦労も分かち合うことの大切さに気づかされた今回の公演。「繭の会」もお手伝いをさせていただき幸せでした。プークさん、ありがとうございました。