介護の問題 | 繭蟲のブログ

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日々の暮らし、一緒に暮らす猫・・・綴っています。

母の介護施設の介護士さんから、半年に一度のカンファレンスの予定の連絡を頂戴した。
月に一度の介護会議は、担当の介護士さんと二人で行うが、カンファレンスは、各担当者が集まり母の体調の事や食事の見直し、今後のプランなどを話し合う。
施設にお身内を預けてしまうと、全く訪問に来ないご家族がいると聞いた。
たまにニュースでも聞く、施設内での事の誤解やトラブルを防ぐ為にも『カンファレンス』を設け、最低限必ず半年に一度は施設へ来て貰うようにしているとの事であった。

ワタシも実はそのクチである。
だが、月に一度くらいは週休二日の内、なんとか調整できる。
面倒臭いは正直拭えないでいるが、それこそ「最低限」だ。
「介護会議がある」という目標(予定)があるので出向いている。
季節の変わり目は、衣替えもせねばならない。






介護士さんから「綿素材のパジャマと股引きを買ってください」とも言われ東陽町の『しまむら』へ。






「介護パジャマ」ではなく、普通の綿の素材のパジャマというリクエストを頂戴した。




在宅介護の時より、介護パジャマ(ボタンなし)を利用していたが、ボタン式の普通の物ということで2セット購入した。
股引きも6枚購入。
母はここ数年、皮膚トラブルがあり「綿素材のもの」と介護士さんから説明があった。
少し前にキャミソールを何枚か買ったのだが、合成繊維が含まれていたようで、買い直しとなった。

最近ジムの風呂でよく会う婆さん。
どうやら皆さんの話しを聞くと呆けていらっしゃるようだ。
意味不明に桶を持ってうろうろしたり、自分の荷物が不明になったり騒ぐという。
昨日もジムへ向かったら受付でその婆さんが騒いでおられた。
「なんだ?どうした?」と聞くと持ってきたバックを失くした(取られたというニュアンス)という。
受付の若いお嬢は、明らかに「面倒臭い」という顔であり、また「探す」と言って何もせず、受付にてぼーっとしているのみであった。
ワタシは婆さんへ「もう一度確認してみよう。あるかも知れないよ」と言って一緒にロッカーへ行った。
さっきまで使っていたロッカーの番号まで覚えていて、開けてみると空であり、婆さんの「手持ちの袋に入っているかもよ?」というと、「大きな厚手のデニムなのでこの袋には到底入らない」という。
でも…と言って袋の中の物を出させたが、婆さんの言ったように、水着しか入ってなかった。
残すは風呂の入口にある棚である。
風呂の入口付近に、婆さんが言っていたデニムのバックが下に鎮座してあった。
「あった!あったよ」と婆さんへ言った。
婆さんはワタシへしきりと謝ったが、「よくある事だよ」といい、己れの失敗談を言って二人で笑った。
婆さんへ「名前は?」「家は処?」と聞くとハッキリとそして考えこむことなくすぐに回答。
娘さんと暮らしているとか。
娘は会員であるか聞くと、そうでないという。
「何歳?」と言うと「81歳」といい、「ええ?若いねえ」と言ったら、顔がほころんだ。

娘さんも婆さんの「?」な行動を知ってはおられるのではないかと思う。
だが、何処かで「認めたくない」「知りたくない」「面倒臭い」等々が入り交じる。
バックはすぐあった。
あったが、婆さんの口ぶりは「失くした」というより「盗まれた」というニュアンスの方が強かった。
母も同じように在宅介護を始めたばかりの頃「何々がない」とか「あの女に騙された」などと言っていた。
一応、受付のお嬢へその旨報告したが、あのジムは事が起こらなければ動く事はない。
また事の前にご家族へ報告する事も難しい。
あの婆さん、プールのレッスンに参加していると聞いた。
それが楽しみでジムへ来ているのだろう。
出来る範囲で声を掛け、回りの皆さんで楽しくジムを利用出来たらと思っているのである。





日中はオンドル(床暖)も不要な程暖かい。
九龍が陽だまりでまどろんでいるのを見ると嬉しくなる。






夜もソファーの上が定位置を飼い主のワタシがすっかり忘れ、姿が見えないので九龍の名前を連呼していてふとソファーを見ると「何?」と冷ややかな目でこちらを見ていた。

婆さんの事ばかり言ってはおられぬ。
「明日は我が身」
他人事ではない今日この頃なのである。