オリンピックに初めて観客として入場、
陸上最終日。
大会が進むにつれて
だんだんと愛着が湧いてこなかった
マスコットたちとも一応記念撮影を。
スポーツのあのスタジアムというのは
物理的な建物の中に
ちょっとこう、地球上の元素ではない何かが発生している、
言ってみれば魔方陣とかと同じジャンルの異空間だと思います。
高飛び、槍投げなどのファイナル&メダルセレモニーの後
かくしてMo Farahの5000m決勝戦。
最初の数週はずっとビリという最悪のスタートから
じわじわじわじわと彼が間合いを詰めていくのを、
絶叫のデシベル数でもって後押しする観客!
(&これは恐らくテレビでは映らなかったと思うのですが)
彼がトラックを周るのに合わせて、Moの周りの観客が随時立ち上がるために
自動的に発生するウェーブ!12週の間ずっと!
実はこの日、自分史上最悪に喘息が酷くて
途中ちょっと死にそうだったのですが、
最後の追い上げ部分は私もパバロッティになったつもりで
腹式呼吸の大絶叫した。
ラストからのスパートで金メダル、嘘みたいだったなあ!
なんというペース配分の鬼。そして鋼鉄の精神力。
ボルトのリレーの金メダルも堪能できました。
今更ながら、彼やFarahやジェシカ(エニス)は
是非金を!とにかく金を!という期待と重圧の中
本当に金を獲ってしまうところがすごいですね。
本番に強いひとというのはかっこいいです。
オリンピックの魔物とやらに
正面から頭突きして勝利する、王道のかっこよさ。
この日は、同じ瞬間、スタジアムの逆側に
アテネ同期も数人来ていて
ささやかながら同窓会でもあったのでした。
メダル授与式の合間に
彼らとランデブーするために外に出た。
最後にみんなで
Mobot(Mo Farahのシグネチャー)と
ボルトのポーズで記念写真。
その後もなんだか名残惜しくて、
取り留めのないことを喋りながら
長い間スタジアムの外にいました。
月と照明がやたら綺麗で、まるで絵のようでした。