謎解きはウェディングのあとで | まゆみのソリロクィ

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イギリスでハリポタ生活!?イングランドの魅力満載♪





私に実はじいやがいるのは
全く有名でない話。




ロンドンには補修校(土曜日の日本語学校)が三校あって
中学まではそれぞれの校舎で勉強しますが
高等部はアクトン校にしかないので
クロイドン校とカムデン校は
中学終了後にアクトン校に統合されるのですが、
高校初日、クロイドンっ子の私がそろーっと教室に入って
「こんにちはー・・・」と中の人たちに挨拶したら
クラスの女子に 丸 無 視 されて
! ? となったのがわりとトラウマです。


漫画のような展開に面食らった私は
しばらくは教室の後ろの方で
仲良くしてくれたハーフ男子たちとしか
口をきかない日々だったのですが、
(今考えると一番やっちゃ駄目なパターン/笑)
完全に出だしをしくじったなーと思っていたある日、
ぽつねんと帰り支度をしていた私に
ふいに彼が家どこ?と訊いてきて
割とご近所さんなことが判明すると
さも簡単に言いました「じゃ一緒に帰ろ」。


こ の 人 一 生 大 好 き だ ! とその瞬間決めて
以来ずっと友人です。
そのうち私が、彼のじいさんぽい落ち着きを買って
自分の執事に任命した。(←?)
最初こそふざけて「じい」「姫様」と呼び合っていたのが
役どころがあまりにしっくりときてほどなく完全に定着、
彼の温厚な人柄をいいことに
私は長年にわたってじいにあれこれ我侭を言いまくり、
気に入らないことがあると「お暇を出すわよ」と脅し、
また彼もそんな私の阿呆発言の数々を
「じいの育て方が悪かったばっかりに!」と嘆き、
責任を感じ(笑)、不機嫌を宥め、愚痴を聞き遊びに付き合い
世話を焼いてくれるのでした。
その後、大学受験に伴いじいが帰国してしまってからも
毎年誕生日には「祝砲を打ちます」とメールをくれ、
たまの私の来日を「成田に赤じゅうたん持って参上します」と
冗談でも喜んでくれるのが嬉しかったので
姫のこの横着な性格はついに治らなかった!


学校の帰りにカラオケに行ったり遊園地に行ったり
日本で映画に行ったり買い物に行ったり
思い出自体は些細なものの連続ですが、そんなわけで彼には
何だか人生の要所要所で
面倒を見てもらったという記憶しかありません。


そのじいの結婚式でした。


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彼がヒーローなら、
実直戦隊・堅実マン!とかになるタイプの人なので
「安泰」がこれからの人生のサブタイトルでしょうけど、
スライドショーで伝説の青ポンチョ写真を出すところに
褪せないユーモアのかけらを見ました。

青ポンチョ=その昔、クラスの何人かで遊園地に行ったところ
まんまと雨に降られ、即席で青いビニールのポンチョを買って全員で着た際の
青いテルテル坊主集団のイカス集合写真。




まさか屋敷を出るのを
じいに先を越されるとはね。


今度こそ

本当にお暇を出すから



幸せになってちょうだい。

おめでとう、じい。




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