ずっと前から始めたかった事のひとつが

「日本画」を習う事。


祖父が日本画家で、小学生の頃は絵を描くのを

横で見ているのが大好きでした。

祖父は小学校の校長先生だったのに

50歳から画家としてスタートしたんです。


何かを始めるのに、遅すぎるって事は

ないんだな…と影響を受けました。


わたしは絵が下手なので、自分なんて…と

ずっと躊躇していたけど、

ちょうど祖父と同じ50歳、こんないい

タイミングないでしょう!


田舎を整理をした時に、祖父のアトリエが

背中を押してくれました。


日本画は工程がたくさんあるので、

ちゃんと一から習う事にしました。


気合い入れず月2回で、

のんびりペースで通ってます。


さっそく記念すべき1枚目、

まずは基本のデッサンからですね。

何を描くかは決まっています!


昨年26年ぶりに訪れたハワイ、

ノースショアのビーチが忘れられず

日本画にはアンマッチかなと思いつつも…


絵の下手さは気にしない!笑


デッサンができたら

トレーシングペーパーに写していきます。

そして、トレーシングペーパーの裏面に

黒線の部分を中心に鉛筆で

薄く色を塗ります。


ベニヤボード、

実際にはここに描いて色付けしていきます。


トレーシングペーパーをベニヤボードに合わせ

ボールペンでなぞっていきます。

赤ペンだとわかりやすいですね。


これでベニヤボードにデッサンの線が写ります。


さて、いよいよ日本画らしく

墨と筆が登場です。


墨はちゃんと硯ですって、線を描いていきます。

「隈取り」と言って、ぼかしや色の濃淡を

付けていく作業ですね。

墨をすったの何年ぶりでしょう、楽しい!


ここまででお稽古2回分(6時間)です。

まだまだ先は長い…。


ここからようやく色を入れますよ!


日本画の絵の具は、粉の状態で

膠(にかわ)で溶かしていきます。

また、白は胡粉(ごふん)を使います。


胡粉、まずはよーく擦って細かい粉に。

めんどくさがらずに、丁寧に。


膠を入れて溶かしていきます。

昔(祖父の時代)は骨みたいな棒状のものを

溶かして作りましたが、現代は液体で

売ってますね。


すり潰した胡粉と膠を練って

お団子を作ります。(百回叩け…との事!)

お皿にくっつけて、これにお湯を加えて

丁寧に指で溶かしたら、白色の絵の具完成。


色の絵の具は、ダマを潰してた状態で

膠を入れ、指で溶かします。

ペースト状になったらお水で伸ばして完成。


日本画は絵の具作るところから、

こんなに手間と時間がかかるんですね。


さて、まずは空と海の部分と砂浜の部分に

分けて、ハケで色を入れます。


空と海は上から徐々に濃淡を入れました。

油絵や水彩画では考えられない手法ですね。


いったんこれで乾かして、さらに色を

入れていきます。


次はヤシの木のグリーンを入れていきます。

緑も色々あるので、カーキっぽい感じとかを

出すのに赤で調整します。


こちらも細かくすって、膠を入れて

指で丁寧に伸ばしていきます。


こんな感じでグリーンが入り、

少しずつ印象が変わってきました。


これでも、まだまだ序盤です。


乾いたらまた色を重ねて、

これを何度も丁寧に繰り返していく…

日本画って奥深いわ〜。


まだまだ先は長いですが

続きはまた今度に。


アラフィフ女子、50歳からのスタート

下手でもぜんぜんいいんです、

楽しく通っています。