夫を立ててきた私
夫と35歳という若さで死別しましたが、夫と出会えた事、子供を授かった事、いつも感謝しています。
子ども達にも「いつもパパに感謝だよ」と言って、何をするにもパパを立てて来ました。
例えば旅行から帰れば、パパに手を合わせ、お土産をいただけば、まずパパのお位牌の前に置き、子供たちの成績表もしばらくパパの所に置いておき、私が後にじっくり見る、みたいなことをして来ました。
子供達には彼の血が半分入っていますから、それを否定したくありませんでたし、パパが早くに亡くなったというだけで、悲しい家族にしたくなかったからです。
私はそれを守るのに必死でしたが、子供たちは自分たちに「今」の人生を生きていて、パパが居るとか居ないとか、それすら気にせずに一般家庭(この定義は難しいですが)と似たような子供達に育っていると気が付きました。
パパがいなくてしんどいとか、悲しいとかはわたしが思っているだけで、子供達は案外気にせずのんきに過ごしていました。
受験で乗り越えたこと
わたしがこだわっていた死別家庭が、あまり意味がないと感じ始めた時に、長男の受験が始まりました。
2023年の事です。
私自身初めてのことで、右も左も分からなかったのですが、持ち前の性分で全力投球。
自分が全力投球しているのに、息子はのんきにしていて、ぶつかることも沢山ありました。
そこで仲介に入ってくれる人がいたらとか、高校や学校とのやり取りが大変で、体が二つあったら、つまり夫がいてくれたらどんなに楽だろうと思う事がたくさんありました。
誰も助けてくれず、相談もできず、心の内も打ち明けられることもできず、本当にしんどかった1年。
私の死別歴の中で「夫がいてくれたら」と一番思った一年でした。
でも、夫無しで毎日が過ぎていきます。
願っても叶わない現実を日々突き付けられ、夫に久しぶりに怒りの想いが沸くことも多々ありました。
結局息子とは、ことあるごとに話し合うことで受験を乗り切ることができました。
結論、夫がいないけど、この辛い日々を乗り越えることができ、私は息子と最終的に合格の瞬間最高の感動を体験しました。
現実的に、「夫がいなくても、私何でも出来るじゃん」と実感しまったのです。
そこで夫を立てていた今までの自分はもうどうでも良くなりました。
夫と死別した自分であることは変わらないけれど、一人の人間として自分を受け入れられたような気がしています。
そこで、気持ちが楽になり、もっと私の人生を楽しんでいいと、今までよりも一段階上の幸せを求める気持ちが沸き上がりました。
夫とは切り離されたような気持ちになったのです。
そうすると不思議と、良いことがどんどん起こり始めました。
これが、死別を乗り越えるという事なのかなと思っています。
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