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河合隼雄さんの著書『明恵  夢を生きる』を若松英輔さんと読みました。


『月は必ず満ちて生まれる』



そして、課題が出されました。


「身」について

「献身」について

決められた字数で書いて提出しました。



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「献身」 

   

物心ついた時から献身的なものに惹かれ、シュバイツアーやヘレンケラーの伝記を好んだ私は、特別な宗教を持たない家庭で育ったが「神なるもの」が気になっていた。


中学高校を過ごしたカトリックの学校では、シスターが身近な存在になった。多感な思春期に、教師の説教には反発したが、シスターの話には心を開いていた。シスター達は、イエス様と結婚したのだと話し、遠い異国から派遣され20代から60代まで英会話教師というミッションを果たしてもいた。家族や友人や母国を離れて献身する姿が私には不思議な感覚だった。


神様は、男と女が結ばれることによって子孫を残すように人を作られた。人を愛する心と命を産み育てる体を与えられているのに、シスターはその道を断って神様に献身している。聖職者が増えたら人類は滅んでしまうではないか、そんなふうに思っていた。


卒業の頃、敬虔な信者である同級生から遠藤周作の「恋することと愛すること」という本をもらった。これから恋愛をするだろう自分たちの指針というような意味だったと思う。「男性はあの手この手で誘うものだけれど、本当に愛する女性のためならば時を待てるものである。だから決して体を許してはいけない。恋することと愛することは違う。性的な関係は命を育むためのものでなければならない」というような内容で私の男性観に大きく影響を与えた。


私は理想の男性像に父なるものを求める一方で、男性もまた永遠に母性を求める寂しい生き物なのだと思わされる出来事が度々起きた。偉大なものに守られていたいという少女の心と、母性で献身する存在でなければという背伸びのおかげで、女性的であることに長く罪悪感を抱いてきたように思う。

 


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   「身」とは何か  

  

 聞きたくないことが常時耳に入るような環境にある人は、そのストレスから耳が聞こえなくなる。強いプレッシャーから激しい腰痛を訴えて、机に向かえなくなる受験生や作家もいる。自由に外出できないと感じて生きてきたお年寄が、認知症になって徘徊する。


 医学が発達した時代に教育を受けた私たちは、病気は肉体の中で生じ、心は実態のないものだと思いがちだが、実際には心が体を作り、体が心を作っている。


 物質としての肉体の研究や医薬の技術が進んでも、私たちの生活や人生丸ごとが「身」であることを受け容れなくては、病気がなくなることはないだろうと思う。私たちは健康に生きる「身」が欲しいのではない。


 「身」の中に自分の人生を生きる取扱い説明書のようなものが内蔵されていて、快不快や五感や直観、夢がそのサインを示してくれているのだ。



『明恵 夢を生きる』河合隼雄 著


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この本は、鎌倉時代の明恵上人という僧が、その時代に、夢を記録しています。

それを、河合隼雄先生が、臨床心理学、ユング心理学の立場から、優しく語る内容です。

少し難しいですが、気になるところから、虫食いで読んでも楽しめます。



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