他にもいろんなものがある。
これは、葱を練り込んだ生地を香ばしく焼いて、卵と一緒に巻いた葱蛋餅。
台湾の街は24時間いつでもどこかしらの食べ物屋さんが開いている。
人がとても多く通るとおりに見えなくても、食べるものを売っている店が必ずあって、
どの路地でも食べ物にありつくことができる。
これは、宜蘭の礁渓温泉公園近くのお店で食べたもの。
夜は賑やかな温泉街で、週末の礁渓温泉公園は、夜、ダンスパーティー会場と化する。
中高年のペアが、激しくも麗しい社交ダンスを繰り広げるんである。
でも、そんなことは夜の夢。
白々と明けた温泉街に、そっと開いた朝食屋さんに、これはあった。
葱のシャキシャキ、焼けた生地のサクっとした歯ごたえがダブルで楽しめる。
生地の内側はもちもちしていて、これが葱の風味や卵の食感と合う。
味付けは薄めで、ほとんど塩だけ。
台湾料理にしばしばかかってくるあの甘いたれは、いつもは「いらね」と思うことが多いのだけれど、
この蛋葱餅にはちょっとかかっていると美味しい。
一巻きだいたい20~30元。ぺろりと食べられるけど、けっこう腹持ちはよかった。
お粥より、朝からちゃんと食べたい人向け!という感じだろうか。
礁渓の夜ならばいざ知らず、そんなに朝早く、
知らない日本人が一人で蛋葱餅を食べに来るなんて、
とっても珍しかったのか、お店を手伝っていた中学生くらいの女の子が、
バケツを洗いながらじっと私を見ていた。

