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台湾食べっぱなし(小吃と台湾華語)

台湾に住むことになっていろいろと、気持ちよかったりわるかったり。楽になったり辛かったり。
食べ物のことが中心です。

台湾の朝食に出てくるのは「お粥」が筆頭だけれど、
他にもいろんなものがある。
これは、葱を練り込んだ生地を香ばしく焼いて、卵と一緒に巻いた葱蛋餅。

台湾の街は24時間いつでもどこかしらの食べ物屋さんが開いている。
人がとても多く通るとおりに見えなくても、食べるものを売っている店が必ずあって、
どの路地でも食べ物にありつくことができる。

これは、宜蘭の礁渓温泉公園近くのお店で食べたもの。
夜は賑やかな温泉街で、週末の礁渓温泉公園は、夜、ダンスパーティー会場と化する。
中高年のペアが、激しくも麗しい社交ダンスを繰り広げるんである。

でも、そんなことは夜の夢。
白々と明けた温泉街に、そっと開いた朝食屋さんに、これはあった。
葱のシャキシャキ、焼けた生地のサクっとした歯ごたえがダブルで楽しめる。
生地の内側はもちもちしていて、これが葱の風味や卵の食感と合う。

味付けは薄めで、ほとんど塩だけ。
台湾料理にしばしばかかってくるあの甘いたれは、いつもは「いらね」と思うことが多いのだけれど、
この蛋葱餅にはちょっとかかっていると美味しい。

一巻きだいたい20~30元。ぺろりと食べられるけど、けっこう腹持ちはよかった。
お粥より、朝からちゃんと食べたい人向け!という感じだろうか。

台灣的菜單 和 學習繁体字中文越來越好 《台湾のメニュー と 繁体字中国語step up》

礁渓の夜ならばいざ知らず、そんなに朝早く、
知らない日本人が一人で蛋葱餅を食べに来るなんて、
とっても珍しかったのか、お店を手伝っていた中学生くらいの女の子が、
バケツを洗いながらじっと私を見ていた。

シリーズ牡蠣です。
これは牡蠣が入ったそうめん。

台湾において、どうも牡蠣とかたくり粉はしばしばお友達らしい。
牡蠣はよくかたくり粉のぷるぷるでくるまれて出てくる。
この方が、牡蠣の旨みが逃げてしまわないんだろう。

台湾のそうめんは日本のとは違って、とろみのついた温かいスープ(醤油味)でいただくので、
「麺を食べる」というよりは「小麦麺の具が入ったスープを飲む」という感じの方が近い。
実際、スプーン(うっすいプラスチック製のレンゲ)で食べることが多いのだ。

このスープが、鰹だしをベースに、とてもとても優しい味わいなのだ。
ぎらっと脂っこい料理も多いなか、
この蚵仔麺線はお昼にさらっと食べるとか、
もしくは、こってり食べたあとに小ぶりのお椀で締める、という感じでも食べられる。
私は香菜好きなので、香菜と牡蠣、香菜と鰹だしの香りのコラボも楽しい。

ちなみに、台湾そうめんには、豚のホルモンが入った別の味わいのものもある。
こちらは、西門町の「阿宗麺線」が有名。
こちらも美味しいけど、やっぱり若者向きかな。
蚵仔麺線の方が、おとなしい味がすると思う。
牡蠣と豚ホルモンの両方が入っているものもある。
豚の臭みは、できるだけ消してあるところが多い。


これは板橋の近くにあるお店で食べたもの。

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もしも途中で味に飽きてきたら、お店の人に香醋(酢)をもらって、少しだけ入れるといい。
味わいが変わって、もう半分を新鮮に楽しめる。
辣(トウガラシ)がテーブルにのっかっていれば、自由に入れたりもできる。


日本風の鰹だしのスープに、牡蠣が旨みを閉じ込めたまま入っていたら、
日本人が喜ぶ(食べるのに抵抗がない)ことは間違いない。
だから、日本の観光客にも大人気だ。人気店もたくさんある。
でも、小さな街の中に、昔ながらのお店が必ずあるはずだから、
自分の泊まった附近の名物店で一期一会するのも楽しいと思う。

なぜか、この蚵仔麺線は、中国語ではなく、台湾語の「おーあーみーすぁん」という呼び方が印象に残っている。
町の人も、例えば台湾語がわからない人でも、こう言えば蚵仔麺線のことだとわかる。
日本語の発音に近いこの呼び方が、日本のスープに近い鰹だしの味わいと、
イメージがぴったり合うので、現地に行ったら「おーあーみーすぁん!おーあーみーすぁん!」と連呼して、
近くの美味しいお店を探して欲しいと思う。


日本統治時代の台湾で実際に起こった抗日事件「霧社事件」の話。
日本の弾圧に耐えかねて、民族の誇りを奪われた原住民が蜂起し、
現地の小学校の運動会を襲撃するという話。

この事件を知ったときも衝撃的だったけど、
これが映画化されると聞いて、さらに衝撃。

映画 賽德克巴莱(セデック・バレ) 
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正式予告
http://www.youtube.com/watch?v=-zNvshcMBwg&feature=related
最初に日本語も入っている予告編
http://www.youtube.com/watch?v=OVDqI-STFRg


どの程度の表現かは、観ないとわからないんだけど、
日本がしたこととそれに対して起こったこと、が、
この視点で語られてる、っていうことは、
知っておいてもいいと思うんだよね。大人だから。

映画だから、多少娯楽としての誇張もあっていいし、
生ぬるい私たちには、見るのが辛いシーンだってあるだろう。
でも、10年かけてもこれを最後まで作りたい、っていうモチベーションが、
やっぱりかの国のどこかにあったってことなんだから。

「だから賠償しましょう」「すまないと思って頭を垂れましょう」とか、
ましてや「逆に怒りましょう」という事ではなくて、
事実がそこに表現としてでてきたんだし、それをそのまま受け止めましょう、ということ。
そう感じている人が(国が)いるのを、きちんと飲み下しましょう、と思う。

半分主役は日本人なのだし、これを日本でちゃんと配給・公開しないのは、
私は逆に不健全だと思う。
親日家で、この前あんなにたくさんのボトム義捐金を与えてくれた国が出してきた映画なのだから、
しっかり見ておくのが礼儀ではないかしら、とも。

いまだに、台湾国内でも、それぞれの部族で価値観の違いに揺れてる。
もちろん抗日を題材にしているけれども、
他者の価値観を侵害してしまうことの罪を描いた作品だろうから、
台湾国民(と私は言い切ってしまいますが)自身が心したい問題でもあると思うんだ。


まだ日本の配給は決まっていない。
普通、ベネチア映画祭に出るような映画なら、結構買い付けられるのに。
たぶん「(不快に思うだろうから)お客さんいないでしょう」っていう
配給会社の目算で、買い付けが行われていないんだろうけど、
どうなのかな、意外と日本人は大人な気もするし
…そうでもないか…なっ?