こんにちは、こが まゆ です。
以前、不登校繋がりで気になって読んだ本。
とても優しい小説で愛情が作品から溢れ出ていて、また再読しています。
薄めなのでサラッと読めるタイプの本です。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった主人公のまい。
季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女ことママのママ、大好きなおばあちゃんのもとで過ごします。
おばあちゃんのまいへの関わり方がとっても参考になるんです。
おばあちゃんは答えを示すのではなく、
まいが自分で考え、自分で決めるのを見守る姿勢をとり続けます。
自分が決めたことを、そのまま見守ってもらえる安心感は、人を強くしてくれますね。
そして、自分で「選択」することに慣れていくことができます。
大人があれこれ与えずとも、子どもは受け取る力を持っていますし、自らの力に変えることもできます。
必要なのは、
見守っているよ!
と安心に繋がるメッセージではないでしょうか?
そして、子どもに安心を渡すには、自分が安心していないとできないものですね。
自分の中に「ない」ものは、周りに渡せないですもんね。
本に書かれているような自然の中で毎日を過ごすことはむずかしいとは思いますが、
日常から自然を感じることはできますし、
生活の中でなにかひとつでも丁寧さを心がけることはできます。
たとえば、
朝、窓を開けて風を感じる。
深呼吸をして外の匂いをかいでみる。
鳥の声に耳を澄ましてみる。
食事の時に、その食材の背景を想像してみる。
テレビをつけず、よく噛んで味わって食べてみる。
音を意識して片付ける。
など探してみるとけっこうあります。
まずは、カンタンにできるところから始めて、自分の心に余裕をつくっていきたいですね。
西の魔女の見守る姿勢、自分のあり方、心の交流、丁寧な暮らし方、生死とは?
見守るというのがどういうことなのか、わかる一冊になるかと思います。