日露戦争前から第二次世界大戦までの半世紀、満州国現地の様子の内容です。


細川と高木は、支那語が喋れたということで参謀本部からの特別任務として間者(ロシアの都市の立地、商業、資源、軍備、思想、ロシア軍の狙い、開戦の可能性)になる。


ウラジオストクに入り二ヶ月間ロシア語の勉強をして、

茶商人に化けて、シベリア鉄道でハバロフコクへ渡りアムール川を遡って船に乗る。


高木と細川の船の様子が、(喧嘩して亡くなる、飢えて亡くなる、船酔いが酷く亡くなる)人、腐ってしまった食糧、重い荷物も、全ての燃えない土として、海に落とされていたという中で、

よくぞ身体が持ち堪えられたなぁと、感心しました。

支那についたときの手荷物検査で、高木は、父親の形見の小刀を捨てられずに、衣類の中に隠し.

ばれてしまうが、細川に庇ってもらう。もうヒヤヒヤしてしまいました。


高木は支那についてからは、ロシア戦争に加わり、戦死する。


ロシアに勝利した日本軍は、当たり前のように、支那人に非道な行いや、家は、当然のように焼き払う。


誰もが敵を目の前にすると、逃げるか、戦うか、動けなくなる。

戦うものは勇敢、逃げるものは臆病者と呼ばれてまう。


上司には何をしても叩かれ、罵られ、

戦争は心を蝕み、眠れなくなるほどにトラウマを抱えてしまう。

非現実すぎて、とても辛くなりました。


戦争が開戦されて、偽りの勝利優勢報道の中に真実の戦死者、その結果、たくさんの人たちの未来が奪われてしまう。


日露戦争に勝利、ロシア帝国から東清鉄道の南満州支線を貰い受けた頃

細川は、気象学専門の須野に、

「黄海にあるとされる青龍島(チンタオ)の存在は実在するのか」

という依頼をする。


マルコポーロの「東方見聞録」、西洋の東南アジアの地図、「大清一統興図」には、青龍島はない

「ロシアの地図」、は、美和団の乱が起こり、中途半端な調べで終わった為に、露州半島の小さな膨らみが二つ見られたことで、誤って載ってまったという。


須野の身を削るような調べがあり、

一つの真実かどうかは分からずに終わり

身を削る苦労をしており、尊敬してしまいました。


須野は細川の紹介で、高木の未亡人と結婚して、男の子を授かる

細川が命名した「明夫」という名は、逆さから「オケアノス」と読める

(未知の大地を切り拓くような男)

(イギリスの神話に海神、神々の親であり万物の始まり、世界のはては万物の父)

という意味が込められていた。


成長した明夫が、戦場中の満州という国が、どう影響していくのかが、楽しみになり、

そんな戦時中からでも、明るい未来を感じられるような

希望が見られたら

少しは生き残った現地人、戦死した日本人の人たちも救われたらなぁと思いました。


ロシア人の神父、クラスニコスは、戦脅の最中でも、「神の教え」を諦めずに、怪我した人や行き場のない人を助けながら

生きながらえていた。


支那を追われても最後まで諦めずに、現地に残り、敵味方の境界を持たないロシア人の神父、クラスニコスの寛大な行動力に

何度も勇気づけられました。


その神父が須野親子のこれからの地図や建設の原点になっていて、


先見の目を持った細川は、日本の復興(未来構想地図)への道筋を見据えて行動していたと、

しっかりと伝わってきました。