小学三年生の泉ちゃんから大人になるまでに関わった人達が、泉ちゃんのことをどう思ってどう感じて成長したのか
泉ちゃん自身が大人になり結婚式を迎えることになった心の声
がほのぼのと描かれている内容です。
1995年
明石弓乃は22歳 、個人経営のコンビニアカシヤの娘、大学4年生、
時給700円でアカシヤでアルバイト中。
泉ちゃんがおばあちゃんと一緒に住むようになり、
おばあちゃんは、朝ごはんをパンに変更
泉ちゃんはパン係に任命されて
遠くのスーパーではなくパンだけはアカシヤコンビニにやってくる。
コンビニ経営の両親と弓乃の話相手として
素直で何でも正直な泉ちゃんの存在は、大きくなっていた。
その年、コンビニは閉店
泉ちゃんは2年後に両親の元へ帰っていく。
1999年
米山綾瀬は13歳、泉ちゃんはと同じ中学1年生、創作クラブに入り
「空を飛んだカメ」原稿用紙5枚の小説を書く
内容は、カメが野原に住む動物達に空を飛べるようお願いして、ツバメが一緒に空を飛んでくれる、その時鷹に襲われて、、、、、とその後の展開がとっても面白く
そんな話の絵本があったら絶対買うかなと
いうぐらい
笑ってしまいました。
泉ちゃんの書いた小説は、私立探偵トムの話で全く捜査しない話で
あまりにも単純すぎて泉ちゃんらしくて納得してしまいました。
その後社会人になってから出会う恋人、別れ
アパレルの職場の店長
アパートに配達にくる郵便屋さん
小さい時から可愛がっていた従兄弟との関係性
結婚相手として選んだてるちんくん
その誰もが泉ちゃんに救われていて、温かい思い出と、成長している様子があり、
天然で素の泉ちゃんの力は、
小学三年生から2年間泉ちゃんを引き取って育てたおばあちゃんがいたからこそなんだなと
おばちゃん自身の言葉は、書いてなかったけど、
引き取った時に泉ちゃんの為に、教習所に通い1年かけてやっと取得してくれた努力家の一面
どこかへ行く時、帰った時、必ず優しいハグをしてくれていた
決して否定の言葉じゃなくアドバイスをしてくれていた
おばあちゃんの一つ一つの言動が、泉ちゃんの基本になっていて、周りの人達をほっこりと幸せにしていたんだなぁと、
とっても暖かい気持ちになれる内容で、泉ちゃんの結婚、出産の時は、無意識に笑顔になっていました。