幼子二人を部屋に置き去りにして死なせてしまった蓮音と、置き去りにされて生命をなくしてしまうまでの四歳の兄の桃太

自分の子供を捨ててしまった蓮音の母親の琴音

それぞれの人生を綴った内容です。



母親の琴音は、父親の虐待から始まり、父親が心筋梗塞で亡くなってから母親からも虐待される

母親の内縁の夫の伸夫からは中学生の頃から性的虐待を受けて育つ。


どこまでも不幸な人生で、女の子というだけで、実の母親の内縁の夫に目をつけられてしまうというのは、

あまりにも辛い毎日だったと

悲しくなりました。


大人になり、友人の進めで野球の応援に行った所で真面目な少年野球チームの監督に出会い

熱烈にアタックして結婚する。

三人の子供を産み

徐々に、養父から性的虐待を受けていた頃のフラッシュバックが現れて

どうしようにも出来なくなり、娘の蓮音が小学生、幼児二人の三人の子を捨てて家を飛び出してしまう。


そんな事情があることは子供にとっては、全く関係がなく

残された子供たち

生きる為に小学生の蓮音は、お姉ちゃんという立場上、弟と妹、一匹の猫の世話をしなければと

一生懸命に子供なりに奮闘する様子があり

涙が溢れてしまいました。


そとずらだけの厳格な父親と、子供を捨てた母親を恨みながら

悪い仲間とつるむようになってしまった蓮音


その後は真面目な大学生と結婚して二人の子供、桃太と萌音を授かる。


この後、離婚し、子供たちは母親に育てられるが、誰にも頼らない、堕落した生活が続く。


母親だけが生命綱になってしまった

家で待つ四歳の桃太の思いが

あまりにもリアルで、三歳の妹の萌音を守りながら、

どうしたら母親に気にいられるか、

生命が何度も危ぶまれ時の行動


桃太は、お母さんの行動と一語一句の言葉を受け止めて逃さない、頭をフル活用させていたり

生命尽きるまで、妹のことを何とか助けようと試みる様子


涙腺ゆるゆるで、何でこんなことにという


実際に遭った事件をフィクションに書かれた内容だそうで


読んでいてどっちが母親か娘かわからなくなってしまい、家系図を見直しながら

何度も頭を整理して読み進めました。


誰が「つみびと」だったかと聞かれたら

罪を犯した本人(蓮音)と関係者はもちろんだが、

困った時に母親代わりとして面倒を見てくれたお姉さんに感謝をしてこなかった弟と妹は何を見て、感じて大きくなっていたのかなぁと

本の中には、あまり登場してこなかった人たち


考えさせらることばかりで

子供は親を選べないなんだなと


とても辛くなりました。