と、いうワードに遭遇すると。
いつも決まって、頭の中を流れる曲がある。
ジャスミンティーの日差し漂う部屋で
「 目が覚めたの? 」
と 笑顔が僕の瞳のぞき込んでる
君が生まれる、ずーっと前から好きな歌だ。
松本隆さんが描く、パステルカラーの。
柔らかな言葉選びは、感情よりも情景。
まるで。
印象派の絵画でも、眺めているかのよーに。
恋に恋する乙女心を、揺さぶり。
窓のラジオが奏でる 古いメロディー
ジルベルトだね
📻
歌詞が先か曲が先か、ボサノヴァ調の。
ゆったりとした、心地よいメロディーは。
ふわりと、初夏の風になびく。
涼しげな、レースカーテンを想像させた。
♪ ん~
シュロチクの葉に透ける 君の横顔
「 幸せか? 」
って つぶやく窓の外は ほら摩天楼
ジルベルトもシュロチクも、摩天楼も。
なんとなく、大人の匂いがするものの。
現代のよーに。
簡単に、検索のできるすべもなく。
意味が分からないまま、それでも。
一人、歌詞の世界を妄想していたあの頃。
だけど、今はもう。
私の無垢な記憶なんて、消し去る勢いで。
♪ Jasmine Jasmine Tea
と。
耳の奥で、けだるい中島くんの声だけが。
何度も何度も、リフレインしている。
繰り返し繰り返し、何層にも塗り重なる。
でもねー。
そんな風に、白いシーツの上に寝転んで。
つぶやくよーに、歌って聴かせるのは。
OUTでしょう?
mayu.