電気通信主任技術者(伝送交換)(1)

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情報通信系ネットワーク屋さんが目指す国家資格としては、情報処理技術者試験のネットワークスペシャリストと並んで難易度が高いものとして「電気通信主任技術者」があります。
種別として「伝送交換」と「線路」に分かれていています。

昔は一種と二種に分かれており、電気通信設備の基地局を持つ一次回線業者には一種の資格者、二次系のプロバイダとかは二種の資格者が監督者として必要であるという資格。
今では一種と二種の区分けはなく、電気通信事業法の定められた電気通信事業者には、「登録」電気通信事業者と「届出」電気通信事業者とかあって、「登録」のほうに分類される事業者では「電気通信主任技術者」の選任が義務付けられています。
いわゆる回線業者系の事業者であるNTTとかKDDIとかケーブル会社とかは登録電気通信事業者になり、回線設備を持たない旧二種系のプロバイダとかは届出電気通信事業者に相当します。

この資格はもともと電電公社がNTTになって、通信の自由化になった時に制定されたもので、基地局の監督者としてこの資格者が必要となる「必置資格」となります。(「業務独占資格」という見方もあるが、どちらかというとそれより緩い「必置資格」だと思う)
前回紹介した工事担任者も「必置資格」です。

ただ、監督が必要な基地局を持つ電気通信事業者にはこの資格者はたくさんいるし、旧電電公社のNTTさんなんかは無試験でこの資格者にしてもらってる人たちも居るので、この資格を持ってると転職とかに有利か?って言うと、そんなことはありません。
だいたい基地局がそんなにたくさんないしね。(^_^;)

まぁ、試験は結構難易度が高いので自己啓発的に取得するにはいいかも?
ある一定の能力は測れるとは思います。

私がこの資格を取得したのは2年前。

工事担任者の時とは違い、業務上で必要だった訳ではありません。

自己啓発的な要素のほうが強いかも??

で、この資格試験(伝送交換の場合)は
①「電気通信システム」
②「専門的能力」
③「伝送交換設備及び設備管理」
④「法規」
の4科目に分かれています。
一回の試験で全科目合格しなくても大丈夫で科目合格があります。
科目合格の有効期間が3年間なので3年がかりで取得する人も居ます。

 

合格率は20%。

受験料が高い(全科目受験だと18,700円、3科目18,000円、2科目17,300円、1科目16,600円)ので一回で全制覇したいところです。

しかし、1回で4科目全制覇の合格率となると4%ほどの超難関です。

全制覇となると勉強しないといけない量もかなり多いので中途半端に全制覇目指すより、最初から2回ぐらいで分散して攻略できるような学習計画でいかないとしんどい資格です。

 

ちなみに私は工事担任者資格を持っていたので①が免除。

1回目の受験で残り3科目を取りに行きましたが、②、④は合格しましたが、③が不合格。

2回目の受験で③を取って資格取得にいたりました。

 

次回はこの電気通信主任技術者の試験の特徴や攻略法を書いてみます。