10.SLAの意味を理解していますか?
顧客が求める可用性要件に対して、利用するクラウドやNW回線のSLA条件がどうなっているのか正しく理解できているでしょうか?
クラウドを利用すると、オンプレより高信頼性になると単純に思っていませんか?
そういう話ではありません。
そもそも「SLA」とは何か?
SLA=ServiceLevelAgreement である。
SLAの「A」は「保証(Assurerance)」だと思っている人が多くいます。
「A」は「保証(Assurerance)」ではなく「合意(Agreement)」です。
何を合意したのでしょうか?
たとえば、AWSの場合はSLA=99.95%です。
これは信頼性の意味ではなく、0.05%は「使用不能」で停止する可能性があるということです。
AWSの場合は対象期間は1ヶ月なので、22分/月以下であれば停止しても利用料金は返金しないという意味です。
しかも、AWSの場合は「使用不能」の定義については、
「サービス利用者の実行する全てのインスタンスの外部との接続性がない状態」
としているため、個別のサーバやNW機器について99.95%としている訳ではありません。
インスタンス内で1つのサーバが停止していても、それは「使用不能」とは認めないので、何の保証もしてくれません。
さらに、AWSでは停止状態だと認めても、返金上限が設定されているので最大でも30%までしか返金保証はされません。
こういう条件に「合意したよね?」ってのがSLAです。
SLAというのは顧客を守るためのものではなく、サービス提供側を守るためものなのです。
従って、こういうクラウド基盤のSLA条件化で顧客の可用性要件ををクリアできるかを押さえておかないといけません。
必要に応じて仮想サーバや機器、場合によってはクラウド基盤自体を冗長化、二重化することも提案に入れておきましょう。
また、監視や障害復旧のサービスを提案することも必要になってくるかと思います。
「SLA」は「保証」ではありませんよ!
「合意」ですよ!!
