ユタ州はモルモン教会の本部がある州であり住民の多くがモルモン教徒です。なぜユタ州はモルモン教徒が多いのかと言いますと、ユタ州自体を作ったのがモルモン教徒だからです。

モルモン教会は1830年にオハイオ州カートランドで組織されました。しかし様々な問題を引き起こしミズーリ州のある地域に集団移住しそこをノーブー市の名付けました。当時はアメリカの領土は東半分であり開拓民が未開拓地域に移住してコロニーをつくる時代だったのですが、ジョセフ・スミスはミズーリで捕らえられて暗殺されてしまいました。ジョセフ・のあとを継いだブリガム・ヤングがモルモン教徒を率いて現在のユタ州に入植しブリガムヤングが準州知事となりました。現在はモルモン教会はユタ州政府とは別組織となっておりますが、元ユタ州議会議員カール・ウィマー氏の暴露により、モルモン教会がユタ州議会に大きな影響を及ぼしていることが分かりました。

モルモン教会は有休のロビイストを雇用してユタ州議会を監視し、モルモン教会幹部が望む政策にモルモン教会議員が賛成票を投じるように説得するのです。モルモンロビイストたちはモルモン議員に接触し、次のように言います。

「私たちはこれこれの法案について話し合うためにここに来ました。『上層部から直接』指示を受けました。この法案に賛成票を投じてください。」

ここで重要なのはモルモン教会の『上層部』です。モルモン教会では最高幹部として預言者と呼ばれる大菅長、その下に12使徒と呼ばれる幹部がいます。これは聖書のイエスキリストと12人の弟子を表しており、預言者はイエスキリストから啓示といって指示を受けることになっており、モルモン教会の『上層部』の指示はイエスキリストの指示であり、聖典に書かれていることや過去の預言者の語ったことに優先され、その行いには間違いはないとされています。なのでモルモン教会では教会指導者に反対意見を主張することはイエスキリストに反対するものとみなされ、宗紀評議会に呼ばれ破門や会員資格剥奪などの処分を受け救われなくなることになります。なので信仰深い会員に取って指導者のいうことは絶対であり、それを利用してユタ州議会をコントロールしているのです。

モルモン教会では酒を飲むことが戒めとして禁じられていますが、2008年にユタ州で州立の居酒屋でしか酒を販売できないようにする法案が提出されたときも、モルモン教会の『上層部』の指示を伝えにロビイストが派遣され可決されました。しかしモルモン教会はユタ州議会議員から中絶に反対する法案に協力するよう逆に求められたときは、「大管長会は中絶問題には関与しないことを明確にしている」と言いい、きっぱりと断ってしまいました。大菅長はイエスキリストの代理人ですので、人から指図を受けた神のようにさぞ不快に感じたことでしょう。

しかしモルモン教会は、教会がとうしたい法案への投票が接戦になりそうなときは、ロビイストたちを議事堂の廊下や事務所に居候させモルモン議員たちを必死に説得し、それでも応じない議員にたいしては地元の教会指導者、他の教会でいう牧師や神父にあたるモルモン教会のビショップやステーキ会長に議員に説得するよう依頼したり、会員資格についてほのめかして信仰を利用し圧力をかけます。

このようにしてモルモン教会はユタ州議会をコントロールし法案の採決に影響を与えます。モルモン教会はユタ州のディープステートと言えるでしょう。モルモン教会は公には政治的に中立と主張しますが、裏では必死でモルモン議員に圧力をかけているのです。

どうやらモルモン教会は、モルモンユタ州議員を自分たちが派遣した教会の駒であり、彼らに協力しないけど彼らが自分たちの言うことを聞くのは当然と思っているようです。