義母が神ってる話・その二 | ちえの『てにをは』 決めた未来に流れ着く。

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心屋塾マスターコース73期卒業しました。
ディズニー、懸賞、日々の気づきの雑記帳

(つづき)

親子関係が破綻してるような二人だけど
義母はパパに呼ばれて嬉しかったようだ。


前回義母が来た時は
一緒にいる時間を少なくするために
ホテルに泊まってもらった。

今回は義母を我が家に泊めた。
事前に義母から
「わたしが寝る布団はありますか?
なければお金払うから
買っておいて下さい(^^)」
というメールが来ていた。


パパがカウンセリングにかける思いは
強くて悲痛で、
体調が悪くなりそうなほど。

義母のワクワクしたような
ヘラヘラした雰囲気との違いが
何だか気になった。


40代後半にさしかかった子どもが
今も親子関係や人間関係で苦しんでいて
カウンセリングを母親と受けたいと
思っている。

その事に対して義母は
罪悪感とか、
過去を振り返るとか、
そんなことを何も感じていないのだろうかと思った。


我が家に来た義母は
ご機嫌だった。

孫が大きくなったと喜び、
入学祝を包んだ。


珍しくデジカメを取り出して
朝の登校前、テンションの低い孫を
玄関前に立たせて写真を撮った。


そういえば義母は
うちの息子が赤ちゃんの時の
写真しか持っていないかもしれない。

息子の誕生日に撮った家族写真と
中学の制服を試着した写真をあげた。


そして義母とパパ、わたしで
ドライブに行った。


車の中で話していて
義母の母親の話になった。
(わたしから見ると義理の祖母)

妄想癖がひどい人で、
娘についてあることないこと
いろいろ近所に触れまわり、
若い頃の義母は大変な思いをしたらしい。


わたしは認知症になってしまった
おばあちゃんしか知らないが、
ネガティブなことばかり
自虐的な笑顔で
口にしていた覚えがある。
そんな所は義母とそっくりだ。


義母は
「わたしも大変だったのよ」と言い、
パパも
「ばあちゃんから母さん、
俺と続いてるんだ。
これでも少しマシになってる方だよ」
と言った。


それを聞きながら思った。
自分が親になってみて実感すること。
どう育ててみても
その時の最善を尽くしていても
子どもは親に対して思うところが
あるものだ。



昼時になり、義母が選んだ店でランチした。

パパが席を外したときに聞いてみた。
親子カウンセリングと聞いて、
嫌じゃなかったですか?
どうして来たんですか?と。

義母は
「だって家に泊めてくれるって言うから〜♡
家の中よく見たいと思って♡
カウンセリングだけなら来ないわよー♪」
と軽やかに言った。


義母は完全に遊び目的で来ていた。
やっぱりねーーー。

悪びれもせず言えてしまう義母。
相変わらずスゴイ、とあんぐり。


義母がおごるような口ぶりだったけど
会計の時に義母は
「わたしの分を払うわね」
とさらりと千円出した。

パパは何も言わず、黙って払った。

わたしももやっとしながら
義母のケチぶりは知っているので
そんなもんかなと思った。


いったん帰宅して休憩し、
パパと義母は親子カウンセリングに
出かけた。


見送るわたしに義母は
「呼んでもらった時だけ来るから。
また呼んでね!」
と笑顔だった。

帰りはそのままパパが最寄り駅へ
義母を送ったから会っていない。


パパにカウンセリングの感想を聞いた。
受けてよかったと満足していた。


過去の辛かった記憶を
第三者立会いのもとで話し、
母親からごめんねと言ってもらった。
それがとても嬉しかったようだ。


母と二人だけで話し合っても
感情的になってしまう危険がある。
カウンセラーの先生がいてくれて
良かった、と。


ホントのところ、わたしは不安だった。
罪悪感の無い義母と接触することで、
パパがまた深く傷つくかもしれないと。


でももし傷ついてもきっと
大丈夫なのだろう。


パパは勇気を出して凄かった。


一回ですべて解決したわけじゃないし
パパはまた感情が揺り戻されることが
あるかもしれない。
それもきっと大丈夫なはず。


今回の一部始終を見て、わたしの結論。
親のことで悩む必要なし。

こちらが苦しんでても
親はのうのうと生きてる←表現
さっさと幸せになってしまえばいい。

極論だけどーーー。
うちに限った結論だけど。








おわり!