『フジヤマのトビウオ』と柴田亜衣
昨日パリ五輪TVを見てたら、女子1500m自由形予選を報じていた。
1500m自由形というと我ら老骨世代が直ぐに思い出すのはかつて「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた男子1500m自由形世界記録保持者古橋広之進で、その記録「18分19秒」は今でも我が脳裡に深く刻まれ諳んじている。
あれは何時だったかとググって見ると、「1949年」・・私が6歳の年だからまだ幼稚園年長組・・・、
当時の日本はオリンピックには参加できない米軍占領下の未独立国だったが、古橋の記録は五輪記録を大きくしのいで世界屈指でアメリカが注目して全米水泳選手権に招待、先の「18分19秒」はその時の記録で、古橋は「フジヤマのトビウオ」との愛称で全米に称賛されたのである。」
考えてみれば当時の日本は終戦後わずか4年・日本はどん底の闇市焼跡時代で、♪「東京ブギウギ」以外には希望のない時代だっただけに古橋の世界記録は日本が世界に誇る唯一の燭光であり、新聞も読めない鼻たれ小僧の私にまで残る忘れえぬ記憶となったのである。
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しかしあれから75年( ^ω^)・・・当時は前人未到!不滅の大記録にみえた古橋の世界記録「18分19秒」・・今はどうなんだろう?とググって見た。
サッカーにレスリングに柔道云々・・と女性の台頭が著しい現世だけにかつては男性の独壇場であった1500m自由形水泳もひょっとして?と見れば予想通り・・・。
女子1500m自由形の世界記録は15分20秒(米人)で、なんと古橋の記録を3分近くも短縮!?・・巨人女性の多い外人なら当然かと同日本記録を見れば15分58秒(柴田亜衣)と大差なく、日本女性も「フジヤマのトビウオ」をしのぐ時代になっていること知り、衝撃を受けた。
■ちなみに柴田亜衣は2004年のアテネ五輪で当時女性最長距離だった800m自由形競泳で金メダルを獲得(画像)。
アテネ五輪ではマラソン優勝の野口みずきが有名だが、出身地である我が郷里福岡県北九州市では柴田亜衣の方が有名で、
アテネ五輪授賞式では古橋氏より金メダルが贈呈されたことも特記されている。
ちゃんちゃん