【複製】世界最大の群島国家の新首都決定 | 迷えるオッサンの老惨禄

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チェンマイ18年の日誌を中心にやってきましたが、2021年9月帰国、タイトルを変更したいました。

世界最大の群島国家の新首都決定

 

 

 

■2020年1月18日、インドネシア国会は新首都ヌサンタラへの遷都を正式可決したとのニュースがあった。

新首都予定地は現首都ジャカルタから北東1200kmも離れたカリマンタン島東部で、ヌサンタラの名称は群島国家のインドネシアを象徴するジャワ語の『群島』の意である。

現在近郊50km圏に石油開発基地バリクバパン(人口70万)があるが、予定地は未開のジャングルでこれから着工、2024年から各省庁や国会などを段階的に移転する予定である。画像は完成想定画である。

 

ところで新首都と言えば過日「カザフスタンの未来首都炎上』として同国の新首都ヌルスルタン消滅(2022年9月旧称アスタナに改名)のニュースを書いたが、インドネシアは何故膨大な費用をかけて新首都建設をするのかについて書く必要があるだろう。

 

世界最大の群島国家インドネシアはご存知のようにジャワ/スマトラ/カリマンタン/パプアニューギニア/スラウェシ/バリなど大小8000もの群島からなるが、人口は約3億人と、中国/インド/アメリカに次ぐ世界第4位であるが、巨大人口の過半が面積わずか7%弱のジャワ島に集中する極端な偏在が指摘されている。

 

ちなみにジャワ島は日本の全人口より多い15億人強が居住する世界最過密の島で、人口密度は1,200人を超えるが、故に政治/経済/交通/文化のすべてが小さな首都ジャカルタを中心とするジャワ島に偏在し、残る8000の島々との間に著しい地域格差を生じているのである。

特に首都ジャカルタ(人口1,000万人)は、ジャワへの集中が凝縮された超過密都市で、地下水涸渇による地盤沈下や交通渋滞・ゴミ公害などあらゆる都市災害が集積した世界最大級の巨大スラム都市が形成されてきたのである。

 

インドネシアの群島別面積/人口の分布-2020年

 全土1911-10万km人口2775-100万人人口密度139

ジャワ島 129  6.8%     1557   56.1%  1206

 

スマトラ島481  25.2%   608   21.9%  127

*ヌサトゥンガラ73 3.8%  153    5.5%  210

スラウェシ189   9.9%  205     7.4%     109

カリマンタン544 28.5% 172   6.2%    32

マルク・パプア495 25.9 %   73  2.7%   15

本州(日本)229-ーー334ーー 585

*ヌサトゥンガラ-バリ島以東小スンダ列島

 

新首都ヌサンタラの移転はいびつなジャワ島一極集中経済是正の切り札とも言えるが、2つ目には世界最大の群島国家を基盤とする昨今のインドネシアの目覚ましい経済発展が挙げられる。

バブル崩壊とともに減速マイナスデフレ経済の続く日本とは対象的にインドネシアの経済成長は著しく、一挙に先進国へと直進中で、そのGNP2050年までに人口同様中国/インド/アメリカについで世界第4位に躍進することが確実視されている。

ちなみにインドネシアの次はブラジル/ロシア/メキシコで、やっとこさ8位が日本・9位ドイツ10位英国となっている。・・・日本の将来は落ちる一方てえとこになりますなあ。

つまりインドネシアが成長を続けるためにはジャワ島依一極集中経済から脱却し、開発の遅れたカリマンタンやマルク・パプアの開発により中国/インドに次ぐ明日の超大国への道を歩んでいこうというわけです。

 

まさにインドネシアの前途洋々夢いっぱいでやんすなあ・・少子高齢化で人口減少、30年後には人口半滅が確実視されている日本とはドエライ違いですなあ。

 

●オッサン?・・・たぶんあの世で見てるだろうけど・・ケッコー毛だらけ猫灰だらけお穴のまわりは糞だらけ・・・・っと意外とお気楽天国暮らしかも知れまへんなあ・・先が楽しみダス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

ちゃんちゃん。・・・