ピータン(皮蛋)とカイヨーマー(馬尿卵)
●世界悪食ランキングトップ10
①ピータン(アヒルの卵の長期熟成食) 中 国
②タミロック(フナクイムシの酢食) フィリピン
③テンペ(大豆テンペ菌発酵食) インドネシア
④ポシンタン(犬肉料理) 韓 国
⑤タランチュラ(蜘蛛の唐揚げ) カンボジア
⑥クンテン(生エビの酒踊り食い) タ イ
⑦アイラグ(馬乳酒) モンゴル
⑧カースマルツー(ウジ虫入りチーズ) イタリア
⑨ハカール(サメ肉の長期発酵食) アイスランド
⑩コピルアック(ジャコウネコの糞コーヒー) インドネシア
(2011年6月CNN-GO)
●昨夜・さてナニ書くかと旧稿を見ていたら10年前に書いた「世界悪食ランキングトップ10」なる記事に遭遇・・ンオモロイ!これで行くかとなったが・・・、
同ランクトップのピータン(皮蛋)の解説記事を見ていて明らかな誤りを発見、再考記事に改編すっかとなったのである。
ンで世界悪食ランキングトップ10は上図のように2011年米CNNテレビが作成したアメリカ中心の世界偏見料理番付であるが、正確にはアメリカ人が見た『世界一気持ち悪い料理トップ10』であったが、食べ物に”気持ち悪い“という表現は差別的偏見だと判断、『世界悪食ランキングトップ10』と改題したのである。
■第1位のピータン(皮蛋=上画像)はご存じのようにアヒルや鶏の卵を石灰などのアルカリ性泥の中で長期間熟成させたもので、私も金曜朝市で時折購入、酒のあてとして愛用している好物であるが・・・、
これが世界一の悪食とは・さすがホットドッグとコーラ・マックに代表されるジャンクフードの本家アメリカ人ならではの判定と感心する次第であった。
ちなみにCNNはこのピータンを「人を飛び上がらせる味、見た目も怪しくまるで悪魔が生んだ卵のようだ」と形容、「世界で最も気持ち悪い食べ物で、人間の食べ物に非ず」との最悪レッテルを貼り付けているのである。
当然ピータン以下も推して知るべしで、世界悪食トップ10のうち8位イタリアのウジ虫チーズと9位アイスランドの腐れサメ食を除いては黄色アジア勢が上位を独占しているが、欧米人の文化的偏見を端的に露呈している。
こんな中日本食はたまたまランク外であるが、3位のインドネシア納豆テンペが無ければ納豆の入賞は確実であり、ムロアジやトビウオを腐れ醤油漬け干しにしたクサヤなどももしCNN記者が知っていれば上位入賞は間違いないところであろう(・・真に残念であるw)。
× × ×
●ところでタイではピータンをカイヨーマー(馬尿卵)と呼んでいることを知ったが、そういえばPが温泉の硫黄臭を馬のオシッコの臭いと云っていたのを思い出した。
ピータンの味の解説を見ると>アンモニアや硫化水素を含む独特の匂いと刺激的な味を持つ・とあるが、アンモニアはオシッコの臭いで硫化水素は腐卵臭であり、それが馬のションベン卵の臭いに譬えられたのであろうか?
*そうすると先のCNN解説者が忌み嫌ったピータンの悪魔の異臭がなんとなくわかる気もしないではないが・・ツーことは欧米人は日本人が好む硫黄泉の匂いも悪臭と言うことになるんだろうか❓
しかし、調べてみると馬尿卵とは臭いからくるものでは無く、つまりアヒルの卵に灰や籾殻を塗って熟成するとき本場中国(河北省)では伝統的に馬の尿を混ぜたアンモニア灰を使用したことからくる異名らしいが・・・、
じゃあ何故中国では『馬尿卵』を使用せず、タイ名としてのみ残っているのか説明がつかない。
■ところでタイのタラート(市場)では上画像のようにピータンにピンク色を塗って普通の卵と区別して売っているが、他に青い卵もあって一度買ったことがあるが、中身はカイケムという塩漬け卵であった。
しかし、カイヨーマーの中身は画像のように真っ黒卵で、最初の画像とは異なるが、最初は黄金色の高級ピータン松花蛋でチェンマイ金曜イスラム市では10年前に確か10個80バーツ(240円)で購入したよな記憶があるが、カイヨーマーはタラートでもっと安かったナ。
■と急遽・現在の値段を見てくるかと思い立ち・バイクでサンバコイ市場で買ってきたのが・今撮ったばかりの上右の写真である。
・ンでピンクのカイヨーマーが一個8バーツ(32円)で、白いカイケム(塩卵)が5バーツ(15円)でした・・・。
ンで・カイヨーマー・カイケムとも中々の珍味でともにOKカップ!!でした・・・何でも安いのが一番!!!。
ちゃんちゃん