ポルトガル最初の植民地マディラ島 | 迷えるオッサンの老惨禄

迷えるオッサンの老惨禄

チェンマイ18年の日誌を中心にやってきましたが、2021年9月帰国、タイトルを変更したいました。

 

■先日ウインドウズ10の壁紙が代って画像のような雲海を超える「天空への道」がアップされていた。

 

果てどこだろうと調べると「大西洋の真珠」の異名を持つポルトガルの海外自治州マデイラ島最高峰のルイボ山(1862m)の絶景であった。

 

面積は741km2と奄美大島に等しく、人口は25万人(2014年)でその過半が同島南岸の州都フンシャル(14万人)に居住している。

 

 

 

 

 

 

ポルトガルは15世紀の大航海時代スペインとともに最初に世界進出をした海洋帝国で、ブラジルやアンゴラ植民を始め日本へも種子島の鉄砲伝来やザビエルのキリスト教伝来などなじみ深いが、大西洋沖合1000kmのマディラ島は1419年に植民したポルトガル最初の植民地であった。

 

以来マディラ島は隣接するスペイン領のカナリア諸島とともにヨーロッパと新大陸アメリカを結ぶ中継基地として発展、黒人奴隷を使ったぶどうプランテーションが開かれ、18世紀以降マディラワインは重要な輸出品となってきた。

 

 

■ワインの最大のお得意先はアメリカ南部に植民したイギリス人で、同時にサッカーが伝承されて普及、島内にある2チームはポルトガルの強豪チームに成長、レアルマドリードの世界NO.1得点王クリスティアーノ・ロナウド(写真)はマディラ島フンシャルの出身である。

 

 

 

 

 

■マディラ島は緯度的には九州南部と同緯度であるが、年平均気温20℃前後の温暖な気候に恵まれ、隣接するカナリア諸島(スペイン)とともにヨーロッパでは唯一氷河の影響を受けなかった地である。

 

ちなみにマディラとはポルトガル語で木や森を意味するが、島内には月桂樹に代表される常緑照葉樹林の原生林が繁茂し、ラウレルシルバと呼ばれる照葉樹林帯(写真)1999年に世界自然遺産に登録されている。

 

したがって現在の中心産業は温暖な気候を背景とした観光産業で、マディラ島はヨーロッパ屈指の観光リゾートとして発展、州都フンシャルのクリスティアーノ・ロナウド国際空港(下写真)はヨーロッパ主要都市と直行便で結ばれ観光客の大半がイギリス・ドイツ・北欧諸国などの外国人観光客で占められている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃんちゃん