特大アゲハと巨大イモムシ | 迷えるオッサンの老惨禄

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チェンマイ18年の日誌を中心にやってきましたが、2021年9月帰国、タイトルを変更したいました。

特大アゲハと巨大イモムシ
 
 
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■■娘の住む千里ニュータウンには庭の一角を小農園にした家が彼方此方にあって様々な花を咲かせている。
 
私はリハビリを兼ねて散歩しているが・先日その一角にある菜の花畑でアゲハチョウを発見、パシャパシャと 撮っていたらその一枚に飛んでいるアゲハチョウを捕らえていた(上画像)。
 
アゲハチョウといえば先日あるくさんのブログにあって、これはたぶんナミアゲハなんだろうということを知ったが、蝶にナミ(並み)があるとは面白い・・・ツーことはサイズ分けで、小・大や特大アゲハもあるのかなと興味を持ち、特大アゲハでググってみるとヒットした。
 
 
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■特大のアゲハチョウは世界最大の蝶として有名なアレクサンドラ・トリバネアゲハというパプアニューギニアの一角に棲息する蝶で・・・、
 
トリバネアゲハとはおそらく鳥の羽根のように大きな「翅」を持つことから命名されたのだろう。
 
上画像はアレクサンドラ・トリバネアゲハのメス(オスより巨大)で、長は最大28
cm以上と云うから30Cmあってもいいわけである。
 
でアレクサンドラってのは 何ぞやというと、1924年にこの蝶を現地人を使って捕獲したユダヤの金融王ウォルター・ロスチャイルドが当時の英国王エドワード2世に献上した際、この蝶に王妃アレクサンドラ・オブ・デンマークの名を冠した「ゴマすり献名」を送呈したことに由来する。
 
なお、ウォルター・ロスチャイルドはマネーコレクターの外、道楽で鳥・蝶類コレクターとしても著名であった。
 
 
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私がこの世界最大の蝶アレクサンドラ・トリバネアゲハでもっとも好奇心をそそられたのは蝶の大きさよりも巨大な幼虫イモムシ(画像)で、長さは15cm、太さはトイレットペーパーの芯を凌ぐほどに極太である。
 
成虫(蝶)はハイビスカスの花を吸蜜するが、幼虫毒性のあるアリストロキア酸を含むウマノスズクサの植物を食べることが知られている。
 
 
メスは一個しか卵を産まないが、幼虫は体が大きいため食欲旺盛で、毒のある食草を幹ごと切り落として食べてしまうと云う。
 
そのため食草の毒が強くなる夏期にはイモムシが集団死することも多く、その特殊な生態と乱開発や乱獲により近年個体数は激減、絶滅危惧種となっている。
 
ちなみにこの蝶の密輸では20067月、世界一の蝶ハンターを自称する日本人 コジマ・ヒサヨシが密輸でロサンゼルス空港の米魚類野生生物局に逮捕され、罰金3万ドル・禁固1年8か月の刑を受けて話題になった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちゃんちゃん