※ご注意ください※

・特殊NPCのアグネスさんをチートでプレイしています。

・アグネスさんの特質を変更しています。

・シムズ3の要素があります。

・デフォシム同士の恋愛があります。

 

これまでのお話

【アグネス&始祖の恋愛カウンセラー】

プロローグ1話2話3話4話5話6話7話

 

【ミラルカの恋】

1話2話3話4話5話

 

【上の2つを統合した現行シリーズ】

1話2話3話4話

 

死神イベントをようやく全てこなした翌朝は、ハロウィン。

イヴィー「へたのあたりをとって、中身をくり抜いてっと」

 

イヴィー「めちゃくちゃ固いじゃねえか!

ハズレにあたっちまった。くそっ。意地でも仕上げてやるけどな!」

 

続いてミラルカ。

ミラルカ「イヴィーさんが固い固いって騒いでたけれど、大丈夫かしら」

 

ミラルカ「全然固くないじゃない。すいすい切れるわ」

イヴィー「最強のヴァンパイアには楽勝だろうよ。リリスもカレブもボコボコにした挙句、思いっきりぶん投げるだろ、お前」

ミラルカ「『ボコボコにする』じゃなくて『スパーリング』だけれど、確か私、強いものね。

カボチャくらい片手でひねりつぶせなきゃ

イヴィー「怖っ」

 

その様子を見ていた始祖。

 

ヴラド(あれは、ミラルカがストラウド・マナーにやって来て、初めてのハロウィンだったか)

ヴラド「ハロ……なんじゃと?」

ミラルカ「はろうぃん。えいがかんで、みた。

かぼちゃのランタンつくる。おばけのかざりつけする。

こどもはきゃんでーもらう。みらるか、きゃんでー、すき」

 

ヴラド(今は好きな菓子も『枯れた胃腸』になれば吐いてしまう。

運よく弱点を避けたとしても、食物に対する『美味』という感覚は失われてしまう……)

 

ヴラド「そうかそうか。わかった。ワシがハロウィンとやらを行ってやろう」

 

 

満足げに眺めていた始祖を、ミラルカの両親が呼び止めました。

父「始祖様、ハロウィンは一神教徒どもの祭りでございます。

それを知らぬミラルカが、キャンディー欲しさに始祖様にねだったのではないかと。

わたくしが厳しく叱っておきます。申し訳ございません」

ヴラド「とんでもない!ワシが勝手にやったことじゃ。ミラルカは何一つ悪くないぞ!」

母「始祖様、あの娘は私どもと違い、生まれついてのヴァンパイア

自分より高位の、しかも始祖様に『何かをしてほしい』などと申し上げるなど、もってのほか。

今のうちからよく言って聞かせねば、いずれ大混乱をもたらします」

ヴラド「うーむ……わ、わかった」

 

ヴラド「と、いうわりには、あやつの両親は、ワシが床に紙くずを捨てたり、床の汚れを放っておくと

『始祖様。不潔な環境に身を置きますと、心まで汚れてしまうものでございます。

紙くずは紙くず入れへお捨てになり、汚れがたまってきたら掃除をお命じ下さい。

また、館にお戻りになる時は、玄関でブーツの泥をしっかり落としてからお入りください。

玄関は主の顔と申しますゆえ』

と、いつも叱られて、命令されておった気がするがの」

思い出にふけりながら、近所の子供たちのために置いてあるキャンディーを手に取った瞬間。

 

お化け「ばぁ」

ヴラド「ぎゃーーーーっ!!!

 

てなことをやっているうちに、イヴィー君とミラルカのジャック・オ・ランタンが出来上がりました。

お揃いのネコデザイン。

左がイヴィー君作、右がミラルカ作です。

 

その夜。

ジュエリーや宝石のチャージを終えた始祖は、指輪をひとつ手に取りました。

 

ヴラド「我ながら、いつ見ても良い出来の指輪だ」

 

ヴラド「これなら簡単に釣られてやってくるであろう。

それに今日はハロウィン。あちらの世界へのポータルが開き、死者がこちらにやってくる。敏感になっているはずだ。

……あやつら・・・・・も、あちら側に引きこもっておらず、時折は顔を見せにくればよいものを」

 

何も知らないミラルカとイヴィーは、寄り添いながら星を見ています。

ミラルカ「あれがアンドロメダ座。エチオピアの悲劇の王女。

お母様が『うちの娘はどんな女神よりも美しいんですの』と自慢しすぎたせいで、ポセイドンの怒りを買って生贄にされてしまった。

英雄ペルセウスに助けられて、相思相愛になったのだけれど、今度はお父様が『アンドロメダには金持ちの婚約者がいる』と、ペルセウスを殺そうとして、当たり前だけれど返り討ちにされた。

ようやく二人は結婚できて、亡くなった後、女神アテーナーが二人を天へ召し上げて星座にしたの」

イヴィー「古代にも毒親っていたんだな

 

ヴラド「来おったな」

 

死神「ミラルカ……ミラルカ……!我との誓いを忘れたのか!

今、思い出させてやる。その男の魂を刈り取って、お前を縛りつけている悪しき鎖を断ち切る!」

 

ヴラド「待て、死神。こちらへ来い」

死神「貴様の言葉になど、耳を貸す必要はない!」

ヴラド「ミラルカと話をさせてやる、と言ったら?

『命令』の能力だけではない。ミラルカは、混じりけなくワシの血だけを引いているヴァンパイアだ。

極論を言えば

『我は全てのヴァンパイアの始祖なり。ミラルカ・ベルベットよ、このものと愛し合え』

のひとことで、ミラルカはお前の胸の中へ飛び込んでくるぞ。それでも嫌か?」

死神「……!」

 

次回に続く。

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