用水路の土手で頑張ったみゃーちゃん in 蔵持(S23-17)☆ | 地域猫見守り隊すずねこの会☆出会った猫さんたちのこと。

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地域の人たちが優しく声をかける
そんな環境になれば…と願って、
自分にできることを探しています。

1匹でもたくさんの猫さんが
少しでも安心して暮らせますように。

2023年9月8日


土手の岩の隙間にいる子猫を

保護したいと相談を受けました。


この日の天気予報は夕方から雨。


雨雲と競争で駆けつけるも、

雨は降りだすわ、

現場を見て愕然とするわ・・・


段々と雨足が強くなり、

ゲリラ豪雨ばりの土砂降り。



子猫の声も掻き消されます。


その上、

用水路はバイパスに面していて、

万が一、飛び出せば最悪の事態。


一旦、雨が上がるのを待って、

出直しました。


体重をかければ

ぐらぐらと揺れるフェンス。


大雨で水嵩を増した用水路は

轟轟と音を立てます。


危なすぎると感じ、消防署に相談。

消防隊員が駆けつけてくれましたが、

猫の習性を知らない隊員の動きに

怖がる子猫は、

土手を右に左に逃げ惑います。


いつか落ちる・・・


そんな不安に駆られ、

命綱なしでも下りられる場所を見つけて

捕獲器を設置してもらい、隊員は撤収。


持久戦が始まりました。


数時間が経ち、ふと見ると、

上がってる〜(≧∇≦)♪

これには相談者さんもびっくり。


無事、保護する事ができました。

うみゃうみゃとごはんを食べて、


ゴロゴロゆーて、


おトイレもそつなくこなします。


ただ、保護翌日は声が枯れて、

全く出ませんでした。


気づくのが1日遅かったら、

この声は届かなかったでしょう。


虫下しなども済ませて、準備万端。



2023年9月12日


ニャーちゃん、相談者さんのお迎えの日。


とはいえ、ここは仮住まい。


相談者さんご自身で、

里親さんを見つけられて、

週末にはお引越しが決まっています。

それまでの間、

バズくんは良きお兄ちゃんをしてくれて、


離れてしまうのが寂しいぐらい。


この後、

相談者さんの幼馴染のおうちで、

【ベルちゃん】と名付けられて

幸せそうに過ごしているそうです。


保護させてくれたこと、

ベルちゃんの頑張りに拍手です。





「途中で何かが起これば、

 人命優先で撤収します。」


「もし捕まえても、

 隊員に感染症の恐れがあるので、

 噛まれたら、手を離します。」


「子猫が用水路に落ちても

 責任は問わないでください。」


助けを求めて必死に鳴く子猫に

もう少し温かい言葉があってもいいのに。

・・・と、感じたのは、正直な気持ち。


駆けつけて下さった事には感謝。