2023年9月8日
土手の岩の隙間にいる子猫を
保護したいと相談を受けました。
この日の天気予報は夕方から雨。
雨雲と競争で駆けつけるも、
雨は降りだすわ、
現場を見て愕然とするわ・・・
段々と雨足が強くなり、
ゲリラ豪雨ばりの土砂降り。
子猫の声も掻き消されます。
その上、
用水路はバイパスに面していて、
万が一、飛び出せば最悪の事態。
一旦、雨が上がるのを待って、
出直しました。
体重をかければ
ぐらぐらと揺れるフェンス。
大雨で水嵩を増した用水路は
轟轟と音を立てます。
猫の習性を知らない隊員の動きに
怖がる子猫は、
土手を右に左に逃げ惑います。
いつか落ちる・・・
そんな不安に駆られ、
命綱なしでも下りられる場所を見つけて
捕獲器を設置してもらい、隊員は撤収。
持久戦が始まりました。
数時間が経ち、ふと見ると、
上がってる〜(≧∇≦)♪
これには相談者さんもびっくり。
無事、保護する事ができました。
うみゃうみゃとごはんを食べて、
ゴロゴロゆーて、
おトイレもそつなくこなします。
ただ、保護翌日は声が枯れて、
全く出ませんでした。
気づくのが1日遅かったら、
この声は届かなかったでしょう。
虫下しなども済ませて、準備万端。
2023年9月12日
ニャーちゃん、相談者さんのお迎えの日。
とはいえ、ここは仮住まい。
相談者さんご自身で、
里親さんを見つけられて、
週末にはお引越しが決まっています。
それまでの間、
バズくんは良きお兄ちゃんをしてくれて、
離れてしまうのが寂しいぐらい。
この後、
相談者さんの幼馴染のおうちで、
【ベルちゃん】と名付けられて
幸せそうに過ごしているそうです。
保護させてくれたこと、
ベルちゃんの頑張りに拍手です。
「途中で何かが起これば、
人命優先で撤収します。」
「もし捕まえても、
隊員に感染症の恐れがあるので、
噛まれたら、手を離します。」
「子猫が用水路に落ちても
責任は問わないでください。」
助けを求めて必死に鳴く子猫に
もう少し温かい言葉があってもいいのに。
駆けつけて下さった事には感謝。