週に2回の美術の時間。
それが敦子にとって、悠と気軽に話すことができる唯一の時間だった。
もともと、引っ込み思案な敦子にとって休み時間にいつもみんなと一緒にいる悠に話しかけることなんてとうてい無理なことだったからだ。
敦子はそんな貴重な時間を今日も過ごしていた。
敦子と悠が出会ったあの日からひと月が過ぎようとしていた・・・季節はもう梅雨。
今日はあいにくの雨で悠はテンションが低かった。
「拾ってきたとか、絶対自分が食った後の貝殻だろ!」
野呂が昨日海岸で拾ってきたらしいサザエの貝殻を描写しながら悠は愚痴をこぼしていた。
「うん。そうかもね。」
少し微笑みながら敦子は悠の愚痴を聞いて楽しいと感じていた。
「それよりさ、やっぱ前田って、絵描くのうまいな!こんな小汚い貝が綺麗に見えるよ!」
「えっ?それは美術部だから・・・かな?
佐藤くんはバスケ部なのに絵描くの上手だね。」
最初はたどたどしかった敦子の話し方は時間の経過と共に普通の友達同士の会話のようになっていた。
「絵を描くのは昔から好きなんだよ。バスケの練習がきつい時とか、落ち着きたい時とかに描いたりしてんだ。」
「そうなんだ。」
「前田はなんで美術部にも入って絵描くの?」
敦子は悠のその質問に一瞬悲しそうな表情をしてから答えた。
「描き続けなきゃ・・・・
あっ!?ううん。私も絵を描いてると心が落ち着くの。」
「ふーん。一緒じゃん!
なんか、オレら気があうな~」
「うん!」
何気なく言ったその一言に今までで1番の笑顔で頷いた敦子に悠は一瞬ドキッとしてしまった。
「前田はもっと笑ったほうがいいな・・・」
ぼそっと言った悠の一言は幸か不幸か雨音によって、敦子の耳に届くことはなかった。
「えっ!?なに!?」
そう言って、顔を近付けてきた敦子にまた悠はドキッとした。
「そうやって、喋ったほうがみんなともっと仲良くなれんじゃねって言ったんだよ!」
顔を赤くしながら悠は言った。
「うん!頑張ってみるね!」
そう言った敦子の笑顔に悠は三度目のKOパンチをくらった。
その日から悠やみなみの助けもあり、敦子はクラスに次第と溶け込んでいった。
"かわいい・・・。・・・・?"
それが敦子にとって、悠と気軽に話すことができる唯一の時間だった。
もともと、引っ込み思案な敦子にとって休み時間にいつもみんなと一緒にいる悠に話しかけることなんてとうてい無理なことだったからだ。
敦子はそんな貴重な時間を今日も過ごしていた。
敦子と悠が出会ったあの日からひと月が過ぎようとしていた・・・季節はもう梅雨。
今日はあいにくの雨で悠はテンションが低かった。
「拾ってきたとか、絶対自分が食った後の貝殻だろ!」
野呂が昨日海岸で拾ってきたらしいサザエの貝殻を描写しながら悠は愚痴をこぼしていた。
「うん。そうかもね。」
少し微笑みながら敦子は悠の愚痴を聞いて楽しいと感じていた。
「それよりさ、やっぱ前田って、絵描くのうまいな!こんな小汚い貝が綺麗に見えるよ!」
「えっ?それは美術部だから・・・かな?
佐藤くんはバスケ部なのに絵描くの上手だね。」
最初はたどたどしかった敦子の話し方は時間の経過と共に普通の友達同士の会話のようになっていた。
「絵を描くのは昔から好きなんだよ。バスケの練習がきつい時とか、落ち着きたい時とかに描いたりしてんだ。」
「そうなんだ。」
「前田はなんで美術部にも入って絵描くの?」
敦子は悠のその質問に一瞬悲しそうな表情をしてから答えた。
「描き続けなきゃ・・・・
あっ!?ううん。私も絵を描いてると心が落ち着くの。」
「ふーん。一緒じゃん!
なんか、オレら気があうな~」
「うん!」
何気なく言ったその一言に今までで1番の笑顔で頷いた敦子に悠は一瞬ドキッとしてしまった。
「前田はもっと笑ったほうがいいな・・・」
ぼそっと言った悠の一言は幸か不幸か雨音によって、敦子の耳に届くことはなかった。
「えっ!?なに!?」
そう言って、顔を近付けてきた敦子にまた悠はドキッとした。
「そうやって、喋ったほうがみんなともっと仲良くなれんじゃねって言ったんだよ!」
顔を赤くしながら悠は言った。
「うん!頑張ってみるね!」
そう言った敦子の笑顔に悠は三度目のKOパンチをくらった。
その日から悠やみなみの助けもあり、敦子はクラスに次第と溶け込んでいった。
"かわいい・・・。・・・・?"