昼休み
暇になったらいつも来る屋上。
そんな場所に悠は今日も来ていた。


最初は一人だった。


「呼ばれて飛び出て~・・・
なんだっけ??」
二人目。

みなみがいつも以上に高いテンションで屋上へと続く階段を駆け上がってきた。

「知らねーよ。
どーせ昨日見たアニメかなんかの決めゼリフだろ?」


「おっ!さすが悠君。」

「そんなことだろーと思ったよ。
いい加減アニメとか卒業すれば??
今どきの女子高生で毎週欠かさずジャンプよんでんのはみなみくらいだろ!」


みなみは一瞬ぎくっとした。小学生の頃からみなみは毎週欠かさずジャンプを読んでいるからだ。


「悪いかよ~。ジャンプはあたしの中だと聖書的存在なの!
そんなこと言ってるけど昔からジャンプ見せて貰ってるくせに!!」


今度は悠がどきっとする番だった。
悠はみなみが毎週ジャンプを買っているのを知っているのでみなみの家に行っては読んでいたのだ。


「う・・うるせー!
いつもすべってるくせに!さっきのだってすべったじゃねーか!」


「そんなことゆーなよー
そこは笑おーよー。」

口を尖らせていかにもすねた感じのみなみが言った。

「はははは~」

からかうつもりで空笑いをした悠に対し・・・


「それ笑ってないし・・・。」

みなみはというと地面を指でなぞってあからさまにいじけていた。


「いじけんなって!
てか、なんか用あんの??」
普段は誰も来ない屋上にみなみがハイテンションで来たので悠は気になっていた。


「たいした理由はないけど・・・
なんか悠の様子が変だったからさ~」


「鋭いな・・・。」

なんとなく悠の変化に気付いたみなみに悠は少し驚きながらそう言った。


「やっぱなんかあった??」


「あぁ、気のせいかも知れないんだけど・・・
怪我ばれたっぽいんだよね・・・。」


「えっ!?誰に!?」


「前田さん? かな・・・。」


「うん??
ちょっと待てよ・・・誰??」

みなみは腕を組み少し悩んだ後聞き返した。
授業終了後。
悠は敦子に話し掛けてみることにした。


「ねぇ!!」


「えっ!?えっ!?私ですか!?」

「ほかに誰がいんだよ。」


「えっ・・・・。えと・・・ごめんなさい。」

「いや、なんであやまってんだよ~」

「あっ・・・・。ごめんなさい。」

「もういーよ。
俺さHRの時寝てたから自己紹介とか聞いていなくてさ・・名前わかんないから教えてくれない??」

悠が突然話し掛けたからか、びっくりして謝ってばかりいる敦子は自己紹介をしてくれた。


「えっと・・・名前は前田敦子といいます・・。あと・・・一応美術部です。それと・・・」


「あー,おっけ!!部活まで、教えてくれてサンキュー! 美術部だから絵うまいんだな~」


「そんな・・・こと・ないよ?
その・・・佐藤は怪我とか・・してるの??」

「えっ!?」



そのたどたどしい態度の女の子からは想像できないような鋭く的を得た一言に悠は驚きのあまり言葉を失ってしまった・・・。


"なんでだ・・・いつばれた・・?"




「あっ・・・、その・・。ごめんなさい!!
あんまり、鉛筆が動いてないかなって思ったから・・・。」


"前田さんのことを見てたとも言えないし・・・。"
"やべー。言い訳・・・。"


「お・・俺が怪我してるわけないだろ!!
一人旅に行ってたんだし!」

「旅・・・?」


「えっ・・?知らない??」



「は・・・・はい。」


「去年の夏から最近まで行ってたんだよ!」


「そ・・そうなんだ・・。」

悠はこれ以上敦子と話していると本当のことがばれると思ったのでこの場から離れることばかりを考えていた。

「まぁ、自己紹介ありがとう!俺、トイレいくから!!!」

そう言って、悠は敦子の前から逃げることに成功した。



"なんで、旅のこと知らないんだ?転校生か・・・?"


「なんか、不思議な子だな。前田さん・・・か。」
えっと・・・・















次の小説の第一候補ですがアメ限でスタートしたいなって、思います。


それと・次回の握手会に行こうかいくまいかほんとに悩んでるんてますよね~
受験あるし。
どーしましょ。